造影剤を改良  微細な血管もくっきり観察

国立循環器居研究センター研究所のグループは直径が約0.1ミリメートルの微細な血管を磁気共鳴画像装置(MRI)を使って観察する技術を開発した。
従来は直径2ミリメートル以下の血管は観察できなかったが、解像度を左右する造影剤を改良した。
脳梗塞くも膜下出血などの早期発見に役立つ。
3〜5年後の実用化を目指す。
 
血流のわずかな漏れや詰まりを見つけることで、脳梗塞による麻痺などの後遺症を減らせる。

新しい造影剤はガドリニウムという磁気を帯びた金属を水と結合しやすいアルコールとくっつけた構造をしている。
血液中に長時間とどまり、尿として体外に排出されにくくなったことで解像度が20倍に向上した。

出典
日経新聞・朝刊 2015.12.28