血圧対策に有効なのは?

血圧対策 「減塩」「運動」「減量」のうち、効果が最も早く出るのは?

高血圧の人は国内に4300万人もいるといわれ、50代以上の男性では5割近くが該当する。

血圧対策「減塩」「運動」「減量」のうち、効果が最も早く出るのは?

高血圧の人は国内に4300万人もいるといわれ、50代以上の男性では5割近くが該当する。

健康診断で「血圧が高い!」と指摘されている人は少なくない。

 

では、高血圧の対策として、具体的に何から始めるべきなのか。

 

一般に、血圧を下げるために「生活習慣」の改善が大事なことはよく知られている。

「減塩」「運動」「減量」(それに「節酒」)などが代表的な対策となる。

その中でも一番に減塩が勧められる理由は、効果が高く、効果が出るのも早いからだ。

 

運動をすれば血圧は下がるから、運動もぜひ実行したいが、運動をしても、翌日すぐに効果が見えるわけではない。

効果が表れるまで少々時間がかかるのは、減量も同様だ。

減塩の場合は、1週間もあれば血圧は下がってくる。

効果が早く見えるから、「もっとやってみよう!」とやる気も出やすい。

 

日本人が1日に摂取する塩分量は、男性は8g未満、女性は7g未満が理想とされ、高血圧の場合はさらに少ない6g未満が推奨されている。

しかし、現状は、男性 10.8g、女性 9.2gと、目標に遠く及ばない。

 

ほとんどの日本人は、塩分のとりすぎと考えられる。

しかし、悲観することはない。

塩分摂取が多いぶん、血圧が下がる余地があるということでもある。

 

減塩に取り組むなら、朝食がお勧めだ。

なぜなら、朝は、血圧を上げるホルモン「アルドステロン」が多く分泌されるからだ。

アルドステロンは塩分が腎臓で再吸収されるのを促す働きがあり、朝食で多量の塩分を摂取すれば、体内の塩分が昼も夜も保持されてしまう。

朝食で塩分を抑えると、降圧効果を高めることができる。

例えば、朝食は塩分の低いグラノーラなどにするのもお勧めだ。

 

参考・引用一部改変

日経gooday  2019.9.30

 

コメント;

日本人は塩分摂取量が多いのは有名な話です。

一般的には、多くの日本人は「塩分摂取量を減らせば(減塩すれば)血圧が下がりやすい」といわれています。

こういった状態を医学的には「食塩感受性が高い」と表現します。

しかし、最近、日本人の中には食塩感受性が低く、減塩の効果が出にくい人がいることがわかってきました。

従って、この記事の内容は、すべての高血圧の方に当てはまるわけではないのですが、「減塩」が高血圧に対する生活指導の基本であることには変わりがありません。

 

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ニュージーランド  2019.5 撮影