がんで死亡するリスク

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出典 日経新聞・朝刊 2008.12.21
版権 日経新聞


新型インフルエンザ関連>
新型インフル 医療現場大混乱 発熱外来はパンク状態
新型インフルエンザの感染拡大で、医療現場に混乱が広がっている。
大阪府兵庫県では確認された感染者を入院させる、「発熱外来」の病床が“パンク”
状態となっている。
感染地以外では医療機関が発熱患者を診療拒否するといった問題も出ている。

「患者数が増えると、発熱相談センターや発熱外来だけでは対応しにくい。国から
的確な指導をいただきたい」。
18日に厚生労働省を訪れた兵庫県井戸敏三知事は、舛添要一厚労相と会談後、
現在置かれている苦難の状況を語った。

発熱外来は新型インフルエンザに感染した患者と、一般患者が接触することで感染
が広がらないように感染症指定医療機関などに設置されている。
感染が疑われる患者は、医療機関を受診する前に発熱相談センターに相談した上で
受診することになっている。

しかし、急速に患者が拡大していることから、兵庫県では発熱外来の受け入れ能力
が限界に近づいているのだという。
県内で入院できるベッド数は52床。
すでに感染者は100人に迫る勢いだ。

神戸市や大阪府では、軽症者については発熱外来で入院措置を取らずに自宅療養を
求めることを決めた。

全国各地の医療現場ではすでに新型インフルエンザを巡り、診察を拒否するなどの
問題も起きている。

東京都によると、都内の医療機関では2日~7日までに212件の診察拒否が確認
された。
都では「医療現場の理解が十分でなく、症状だけで拒否していた」と説明する。

国は、発熱などの症状に加え、感染者発生国への海外渡航歴がある場合に限り、
新型への感染の可能性があることから、直接医療機関に行かないように要請して
いる。
しかし、海外渡航歴などがない患者についても、病院側が診察を拒否してしまった
という。
誤解が原因だが、医療不信にもつながりかねない。

診療拒否など医療現場がナーバスになるのには、致し方ない理由もある。

現場の医師は、訪れた患者が新型インフルエンザの可能性を排除しきれない以上、
他の外来患者や入院患者に感染を拡大させる危険性を心配しないわけにはいかない
からだ。



群馬県では、インフルエンザ診察にあたった医師を公務員の身分扱いにする措置も
導入されつつある。
万が一の時に、公務員としての補償ができるからだ。

日本医師会では、患者の診察により医師や病院が休業した場合の補償制度の創設
などを求めている。
しかし、厚労省は「どういった対応ができるか検討している」と述べるのみで、
医療現場の不安を打ち消すまでにはいたっていないのが現実だ。

産経新聞  5月18日22時29分配信
<コメント>
群馬県では、公務員の身分扱い」・・・超法規的措置ですね。
行政も医師会も有事の際にどれだけ迅速にどんなことが出来るか。
手腕が問われます。
私も毎日数例、インフルエンザの簡易検査をしています。
A型インフルエンザが陽性に出たらどうしようかとビクビクしています。