周期性発熱症候群

ちょっと前になりましたが新型インフルエンザに関するこんなニュースがありました。
以下は毎日jp2009.9.22からの引用です。


滋賀県は22日、新型インフルエンザに感染した同県守山市の市立小学1年の男児(7)が死亡したと発表した。
死因はインフルエンザ脳症厚生労働省によると、国内の新型インフルエンザ感染者の死亡は18人目で、最年少。
インフルエンザ脳症による死者は初めてという。

県によると、男児は19日朝からせきと発熱を訴えて受診し、解熱剤とせき止めを処方された。
翌20日も40.6度の高熱が続いたため別の医療機関で受診し、簡易検査ではA型インフルエンザ陽性だった。

嘔吐(おうと)やけいれんの症状が出たため入院し、人工呼吸器をつけ、タミフル投与の治療を受けたが、意識不明となり容体が安定しないため、大津市内の別の病院に転院。
21日には遺伝子検査で新型インフルエンザ感染が確認された。
同日夕、容体が急変して34.6度の低体温に陥り、夜に死亡した。

県によると、男児は、数カ月に1度発熱しており、周期性発熱症候群の疑いがあると診断されていたという。
男児が通う小学校では先週末から、別の学年の1クラスが新型インフルエンザで学級閉鎖となっている。

その時はさらっと読み流したニュースでしたが、その時の「周期性発熱症候群」という病名が何となく心のどこかに引っかかっていました。
多くの医師も聞いたことがない病名と思います。


ちょっと検索してみましたが

遺伝子の異常に起因する周期性発熱
http://www.printo.it/pediatric-rheumatology/information/Japan/13.htm

に詳しく書かれていました。

<コメント>
他の新聞報道では「気管支喘息の既往があった」とも書かれていました。

21日には遺伝子検査で新型インフルエンザ感染が確認された・・・他の報道では「詳細(PCR)検査を県衛生科学センターで施行し新型インフルエンザの感染症を確認した」と書かれています。
このように多くの死亡例では、PCR検査を死亡直前ないしは死亡後に行っています。
それは医療機関でない公的機関、つまり県衛生部などでしか検査を行っていないからです。
ある程度の医療機関では難しい検査ではありません。
どうして、このように独占的に検査を行っているのか不思議です。
そして一般医療機関から苦情が一切出ないのも不思議です。
民主党からも見放された日本医師会
こういったことに物申すことをどうして行わないのでしょうか。
こういった活動をすれば「患者側に立つ日本医師会」がアピールできる筈です。

医療機関でない公的機関」で夜遅くまでPCR検査を行うことで時間外手当が支給されているわけで、これが目的ではないかということも囁かれています。

ここにも税金の無駄遣いが。


<番外編>
日経新聞・朝刊 2009.9.23の全面広告にこんな記事が載っていました。
現在、発熱相談センターは機能していません。
実際に高熱で来院される方で「発熱相談センターに相談」して来院される方など皆無です。
現時点で存在意義不明の「発熱相談センター」にも予算がついているのでしょうか。


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