予防接種 賢く受けよう

様々な伝染性疾患の予防法の1つの方法として予防接種があります。
これら予防接種(ワクチンの接種)で予防できる病気をVPDといいます。

これには市町村の行う定期接種(無料)と希望者が受ける任意接種(有料)の
2種類があります。
但し、地方自治体によっては水ぼうそう、おたふくかぜや細菌性髄膜炎などの
任意接種ではワクチンに補助をする場合もあります。
季節性インフルエンザについても、数年前から企業の健康保険組合で補助制度
を設けているところもあります。

どんな病気がワクチンであるかというと、定期接種ではジフテリア、百日ぜき、
破傷風、ポリオ、はしか(麻疹)、風疹、結核、そして任意接種では水ぼうそう
(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、細菌性髄膜炎B型肝炎、インフ
ルエンザなどです。


子どもの定期接種には接種期間が決められており、その期間を逃すと有料となっ
てしまいますので気をつけて下さい。
有料になった場合には1万円以上の出費となってしまう場合さえあります。
母子手帳などに接種の予定を書き込んでおいてスケジュール管理をすることが
大切です。

日本で任意接種となっているものも、欧米ではほぼすべてが定期接種のワクチン
となっているようです。
したがって任意接種のワクチンも出来るだけ積極的に接種したほうがいいもの
と思われます。

接種時期にも少しコツが要ります。
生ワクチンのBCGは生後3か月~6か月(生後6か月まで)、ポリオは国内では
約30年発症がないため、あわてずに3歳までに済ませればよいという意見も
あるようです。

高齢者の場合に受けておいた方がよいと思われるワクチンが2つあります。
まず1つはインフルエンザワクチンです。
高齢者では、重症化したり合併症にかかったりする場合があります。
多くの自治体では費用の一部を負担しています。
対象は65歳以上か、60歳以上で心臓、腎臓、呼吸器などに重い持病を持つ
人です。
もう1つは肺炎球菌ワクチンです。
風邪やインフルエンザにかかった場合での肺炎の併発や重症化を防止するため
に接種します。
一部助成金を出す自治体も増えています。
このワクチンの有効期間は5年といわれ、国内では1回だけの接種しか認めら
れていません。
したがって接種時期を考える必要がありそうです。

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出典 日経新聞・朝刊 2009.6.21
版権 日経新聞

<関連サイト>
VPDを知って、子どもを守ろう
http://www.know-vpd.jp/index.php