コーヒーと認知症

「コーヒーにはアルツハイマー病の発生リスクを抑える効果がある」という調査結果が
あります。

フィンランドスウェーデンでの研究結果ですが、「コーヒーを1日に3から5杯飲む中
高年は、高齢になった時に認知症アルツハイマー病を発症するリスクが60-65%低い」
というものです。

糖尿病にも効果があるという研究者もいます。
どちらかというと健康に悪いイメージがあるコーヒーが健康食品として認識されつつある
という事のようです。
ただ、認知症の発症を遅らせたり回避するために、摂るべき正確なコーヒーの摂取量に
ついては、まだわかっていないようです。




適量のコーヒーでアルツハイマー病の発症リスクが低下、研究結果
■コーヒーを適度に飲む中高年はアルツハイマー病の発症リスクが極めて低いことが、15
日発表されたフィンランドスウェーデンの合同チームの研究で明らかとなった。

■研究を率いたフィンランド・クオピオ大学(University of Kuopio)およびスウェーデン
カロリンスカ研究所(Karolinska Institute)教授のMiia Kivipelto氏によると、コーヒー
を1日3-5杯飲む中高年は、高齢になった時に認知症アルツハイマー病を発症するリスク
が60-65%低いという。

■研究チームは、フィンランドで20年以上にわたり1409人を対象に、聞き取り調査を繰り
返し実施した。
まず50代の被験者にコーヒーを飲む習慣について質問し、その後1998年に65-79歳になっ
た被験者の記憶機能を調べた。その結果、98年までに被験者のうち61人が認知症を、48人
アルツハイマー病を発症していた。

■同教授は、コーヒーにはアルツハイマー病に有効とされる抗酸化剤(antioxidants) が多量
に含まれていると指摘している。
ただし、認知症の発症を遅らせたり回避するのに効果がある正確なコーヒーの摂取量は、
不明だという。




カフェインが脳を刺激――1日に3杯のコーヒーは、アルツハイマー病予防に有効?
カフェインの摂り過ぎは体によくないとされるが、1日に3杯という適量のコーヒーを定期的
に摂取することで、アルツハイマー病にかかる確率が大幅に減るという研究結果が報告され
た。

ヨーロッパの臨床栄養学専門誌「the European Journal of Clinical Nutrition」に掲載され
た研究報告によると、ヨーロッパの3ヵ国で、1900年から1920年に生まれた健康な男性
676人を対象に、1966年からこれらの男性が何を飲んでいるかを記録すると共に、5年毎に
精神状況を確認するテストを実施したという。

その結果、コーヒーを定期的に摂取している人では、まったくコーヒーを飲まない人に比べ
て、痴呆症になる確率は半減したとされる。
ただ、1日3杯以上の量を摂取してもそれ以上の効果は得られなかったという。

研究者らは、コーヒーに含まれるカフェインが脳内の連鎖反応を刺激し、アルツハイマー
によって引き起こされるダメージを防ぐほか、コーヒーに含まれる抗酸化物質などの他の
成分も、脳を健全に保つ働きがあるためと分析。

英国のコーヒー消費促進団体「The British Coffee Association」では、アルツハイマー
予防にコーヒーを飲めとはいえないものの、1日3~5杯といった適量を楽しむだけなら、アル
ツハイマー病予防効果は期待できるとコメント。

しかし、アルツハイマー患者支援団体「the Alzheimer Society」は、コーヒーの効果につい
てはさらなる研究が必要としている。

脳内の情報伝達機能が損なわれることで、痴呆症状が現れるアルツハイマー病患者は、英国内
に75万人とされ、このうちのほとんどが診断から10年以内に死亡しているという。
さらに、アルツハイマー患者にかかる費用は脳卒中や心臓病、ガン患者の合計費用よりも多く、
NHSや患者の家族にとって大きな負担になっている。
http://www.japanjournals.com/dailynews/070213/news070213_1.html
UK Today

<コメント>
コーヒーに含まれるカフェインの作用とコーヒーに含まれる抗酸化物質などの他の
成分の作用と、どちらが影響が大きいのかが知りたいところです。
動物実験としては簡単に出来そうです。



アルツハイマー病の予防にコーヒーが効果あり?   Monday,May 14,2007
http://www.excafe.com/cafestyle/2007/05/cosic03.html
コーヒーに関するさまざまな疑問に答えています。
■コーヒーを飲む習慣とアルツハイマー病の関係について、世界各国で関心が高まっ
ています。
ポルトガルの調査では、過去20年間のカフェイン摂取がアルツハイマー病のリスク
を有意に下げているという報告をしています。
■また、カナダでは4615人の高齢者を対象とした大規模な追跡調査が行われ、コーヒ
ーとカフェインを飲む習慣とアルツハイマー病の予防に相関関係があるという結果が
出ています。


コーヒーはシニアの酸化防止剤アメリカ) 2005年9月6日
http://www.koreisha.com/05.9image/n9.06.html
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アルツハイマー症からガン、痴呆の予防効果のある食事療法として、コーヒーが一番
使われていると聞くと驚くかもしれない。
■「アメリカ人は、コーヒーから最も多くの酸化防止成分を摂取している」とスクラン
トン大学のジョー・ヴィンソン博士は語る。ヴィンソン博士は、100種以上の異なった
野菜、果物、ナッツ、スパイス、などの食品に含まれる成分で
■酸化防止効果があるかどうかを分析した。その結果、消費頻度のトップがコーヒーで
あった。
コーヒーには細胞やDNAの損傷を防ぐ酸化防止成分が多く含まれているのだ。
■コーヒーの消費は、全国コーヒー協会によると、アメリカ人の半分以上が毎日飲む。
ただしコーヒーに含まれる成分が、必ずしも摂取後も維持されるわけではないので、
野菜と果物を摂取する事を薦めている。



コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインに、アルツハイマー病の予防効果があると
する研究結果を、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センター
などが動物実験からまとめた。
米国で近く患者らにカフェインを投与する臨床試験に入る。米専門誌に論文が掲載さ
れる。

物忘れがひどくなるアルツハイマー病は、脳にたんぱく質のアミロイドベータ(Aβ)
が異常に蓄積して、神経細胞が死んでしまう。
研究チームは、生まれつきAβが蓄積しやすいマウスに、1日あたり約1・5ミリ・
グラムのカフェインを水に溶かして4~5週間与えた。
人間がコーヒーを毎日5杯ずつ飲むのに相当する。

その結果、カフェインを与えないマウスに比べ、記憶力の低下が改善した。
記憶にかかわる脳の海馬や大脳皮質では、Aβが蓄積した「老人斑」の形成が4~5割
減少した。
カフェインがAβを作る酵素の働きを抑えることも突き止めた。
森准教授は「カフェイン入り飲料は広く飲まれており、病気の予防や進行抑制の効果を
注目していきたい」と話している。

読売新聞 2009.4.22



認知症予防にコーヒー有効?

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(画像をクリックすると読みやすくなります)
出典 日経新聞・朝刊 2009.7.26
版権 日経新聞


<関連サイト>
パーキンソン病予防に、カフェインが効く
http://venacava.seesaa.net/article/24851301.html



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’’’<自遊時間 その1>’’’
たまたま昨日(2009.7.29)の日経新聞・朝刊の「春秋」でコーヒーの話題がとりあげ
られていました。
■宗教を酒に、哲学をコーヒーに例えたのは寺田寅彦である。
「宗教は人を酩酊させ、官能と理性を麻痺させる」から酒。
「コーヒーは官能を鋭敏にし、洞察と認識を透明にする」から哲学。
■コーヒーにはがんや糖尿病などの予防効果があるといわれているが、先日の本紙には
認知症の予防にも有効かもしれないという記事があった。
アルツハイマーを病んだマウスにカフェインを1カ月摂取させると、迷路で迷わなく
なったり、脳内にたまった病気の原因とみられるたんぱく質の量が減ったりしたそうだ。

’’’<自遊時間 その2>’’’
これで痴漢に間違われない!? ネットで話題の「男のグー手袋」ってなに?

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http://www.excite.co.jp/News/column/20090730/Trendgyao_286979.html
(たしかに真面目なアイデアみたいですが、実際この手袋をする人がはたして何人いる
でしょうか)


’’’<きょうの一曲>’’’ 
Desafinado - Gal Costa
http://www.youtube.com/watch?v=JMbCeM0Ro1A&NR=1