新型インフルエンザ ワクチン  2009.10.17

新型インフル:都内の4歳男児が死亡 急性脳炎を発症して
東京都は14日、都内在住で幼稚園に通う男児(4)が新型インフルエンザに感染し、急性脳炎を発症して13日に死亡したと発表した。
厚生労働省によると、新型インフルエンザによる死亡者は24人目で過去最年少。

都によると、男児は4日夜に39.9度の発熱があり、5日に近くの診療所で受診しA型インフルエンザ陽性と判明したため、タミフルを服用。
しかし帰宅途中にけいれんが起き、そのまま都内の医療機関に入院した。
6日に意識を失い、一時心肺停止になった。新型インフルエンザによる急性脳炎と診断され、その後容体が改善しなかった。
基礎疾患はなかったという。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091014k0000e040076000c.html
出典 毎日新聞 2009年10月14日 13時48分
版権 毎日新聞社


新型インフル:13歳以上は1回接種に 厚労省が決定
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091017k0000m040086000c.html
厚生労働省は16日、新型インフルエンザの国産ワクチンについて専門家から意見聴取した結果、13歳以上は接種回数を原則1回とすることを決めた。
2回接種の予定だったが、臨床試験の結果、1回で十分な免疫反応が期待できると判断した。
約2700万人分とされていた国産ワクチンを接種できる人は大幅に増えることになり、厚労省は来週に新たな接種スケジュールを公表する。
国立病院機構が9月に実施した臨床試験で、健康な成人100人に通常量を1回接種した結果、血液中で免疫として働く抗体の量が4倍以上上昇した人が75%に上り、国際的な有効性の評価基準(40%)を上回るなどの有効性が確認された。
この結果を基に、妊婦や基礎疾患のある人も、季節性インフルエンザの基礎免疫があるため1回接種で十分だと結論付けた。
薬事法で承認された使用法が2回接種となっている13歳未満については、2回とすることを決定。
基礎疾患のある人のうち、抗がん剤治療やエイズウイルス(HIV)感染で免疫機能が落ちている人には、必要に応じて追加接種を検討するとした。
■1回接種で十分と判断されれば、全国民への接種が可能になる。
■国産ワクチンの臨床試験では、46%の人に副作用が表れ、注射した部位が赤く腫れるなどの局所的な反応が多かった。比較的重い副作用として、急なアレルギーショックと、全身の発疹(はっしん)が1例ずつあった。
出典 毎日新聞 2009年10月16日 21時16分
版権 毎日新聞社


タミフル投与に現場困惑、厚労省方針徹底されず/新型インフル
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0909260056/
新型インフルエンザの感染が拡大するなか、タミフルなどの治療薬投与について、医療現場から困惑の声が上がっている。
厚生労働省は迅速に治療を開始するため、簡易検査で陰性でも投薬を検討するよう求める通知を出したが、医療現場には行き渡っていない。
横浜市では、投薬されなかった12歳の男児が死亡する事例が17日に起きたばかり。
タミフルは、異常行動の可能性から10代への投与が制限されていた経緯もあり、対策が後手に回る現状が浮かび上がる。
厚労省が「簡易迅速検査やPCR検査の実施は必須ではなく、(中略)抗インフルエンザ薬の処方を含む必要な治療を行うことができる」という指針を都道府県を通じた事務連絡で示したのは、1カ月前の8月28日。
簡易検査の判定が必ずしも正確でなく、投薬の遅れが重症化につながるケースが相次いだからだ。
■患者が増え続ける現場では、投薬の判断をめぐって医師の戸惑いが広がっている。
ある小児科医は「10代の子どもに異常行動が見られるとして2年前に厚労省が出した、タミフル使用を制限する通知はまだ生きているはずだが」と首をひねる。
厚労省は、2年前の通知が10代患者へのタミフル投与を一律に制限するものではないとの見解を示し、診療報酬に関しても簡易検査が必須ではないことを通知しているが、ここでもその情報は行き届いていない。
■日本小児科学会会長で横浜市大付属病院の横田俊平教授は「役所(からの通知)が中心の現状では、刻々と変わる状況に対応するには限界がある。国立感染症研究所など、専門家が前面に出て対策を打ち出せる体制に早く切り替えるべきだ」と指摘した。


新型インフル:7歳以上で脳症多発 日本小児科学会で報告
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090924k0000m040079000c.html
■東京都内で23日に開かれた日本小児科学会の新型インフルエンザ緊急フォーラムで、季節性に比べ年齢の高い小児の脳症が多く発生していることが報告された。
同学会は学会内に対策室を設け、重症例の把握に乗り出す。
■同学会によると、季節性インフルエンザの場合、脳症は2~4歳に多い。
しかし、23日までに判明した新型インフルエンザでは、小児の脳症20例のうち、患者が最も多いのは7歳で、10歳以上も約4分の1を占めた。
脳症患者の約2割に、ぜんそくの持病があった。
■14例あった重症肺炎(ARDS)では、5例でぜんそくの持病があった。
都内の病院は、季節性では少ない呼吸障害の入院患者が、新型では8割以上を占めたと報告した。


#インフルエンザ:患者数、都市部を中心に倍増
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091017k0000m040070000c.html
道府県別で最も多かったのが北海道の38.96人。次いで愛知県23.52人、福岡県23.48人と続き、大都市を抱える都道府県からの報告が依然多い。
■年齢別でみると推計患者64万人のうち▽5~9歳が16万人(前週7万人)▽10~14歳が23万人(同11万人)--と中学生以下の増加が目立つ。
7月からの患者数は累計で234万人に達した。
厚労省は「さらに本格的な流行が続いていくと考えられる」と警戒する。
出典 毎日新聞 2009年10月16日 20時38分
版権 毎日新聞社
#記者の目:「医療崩壊」社会を突く新型インフル=江口一
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20091016k0000m070140000c.html
■確かに新型は、ほとんどの人は軽症ですむ。
早期の投与が有効な治療薬のタミフルが効き、早めの受診で過度な心配はいらない場合が多そうだ。
7月下旬以降の国内推定患者は160万人以上だが死者は14日現在で26人。
単純計算だと致死率は季節性(0・1%未満)を大きく下回る。
■だが治療開始が遅れると重症化のリスクは高い。
このウイルスは肺で増えやすく、専門家は呼吸状態に注意するよう呼びかける。
■当初、重症化リスクが高いのは基礎疾患(持病)を持つ人とみられたが、実際は国内の入院患者の半数以上に持病がなく、また5~14歳の重症肺炎や脳症による入院が中心だった。
高齢者がほとんどの季節性とは様相が大きく異なる点だ。


#2009年新型インフルエンザの世界的流行
http://ja.wikipedia.org/wiki/2009年新型インフルエンザの世界的流行
<コメント>
ウィキペディアですが意外ときちんとまとめられています。


#至急!南半球インフルエンザ情報教えて下さい
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0804/255240.htm?g=09
<コメント>
南半球の状況はなかなか伝わっては来ません。
誰しも冬になったら新型インフルエンザの流行はどうなるだろうと気になるところです。
このサイトではニュージーランドやオーストラリアの生の現地の情報が伝えられています。
都市部以外は人口密度も低く大流行はしていないようです。
何よりも現地への往来の飛行機の機内が一番危険という面白いコメントがついていました。

人口密度といえば、ここが世界一高そうです。
イメージ 1

メッカのカアバ神殿を囲む巡礼者
出典 http://www.flickr.com/photos/m0h/105951695/

<きょうの一曲> Fragile
Sting - Fragile
http://www.youtube.com/watch?v=vEKYuE3YVR8&feature=related


読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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