知ってる?卵  その2

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出典 朝日新聞・朝刊 2009.11.29
版権 朝日新聞社


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出典 朝日新聞・朝刊 2009.11.30
版権 朝日新聞社




<番外編>
厚労省、新型ワクチン副作用「重大な懸念ない」
厚生労働省の専門家検討会は21日、新型インフルエンザワクチンの安全性について「現時点では重大な懸念は示されていない」との評価をまとめた。

ワクチン接種後の死亡例が20日までに21例報告されているが、持病の悪化が原因とみられ、死亡との関連は今のところ認められないとした。

医療従事者約2万2000人を対象とした臨床試験では、副作用症例が423件報告された。
そのうち、意識レベルの低下など6件(0.03%)が重い副作用事例だった。

また、一般の医療機関からは、19日までに推定約450万人の接種者のうち、877件の副作用報告があった。うち重い副作用報告は死亡13件を含む68件(0.002%)だった。

昨年の季節性のワクチンでは4740万人に接種して、重い副作用報告は121件(0.0002%)だった。
新型のワクチンの方が副作用報告が多いことについて検討会は「報告方式が異なり、単純比較できない」とした。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091121-OYT1T00779.htm
出典 読売新聞 2009.11.21
版権 読売新聞社
<コメント>
「ワクチン接種後の死亡例が20日までに21例報告されている」のにこんな結論を出す「厚生労働省の専門家検討会」。
構成メンバーを国民にわかりやすいように公表すべきです。
こういった結論を出す責任は大きいと言わざるを得ません。

昨日リレンザを発売している製薬メーカーが、「添付文書の改訂」を知らせに来院しました。
重篤なアレルギーの報告があったとのことですが、その症例をみる限り併用された解熱剤が原因と思われるのです。
関連が否定出来ない時には厚労省に報告義務があり、新たな副作用と思われた時には記載義務が生じます。

新型インフルエンザワクチンの添付文書に何も記載されていないとすれば大いに問題です。

私は今後、以下の事件のようになることを懸念します。

高齢者のハイリスク者に接種を思い留まらせること。
接種予約をすでに行っている私にとっては、これが現時点で唯一出来ることかも知れません。
<参考>
薬害エイズ事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/薬害エイズ事件
薬害エイズ事件
http://www.mi-net.org/yakugai/dacases/aids/aidsmain.html


<きょうの1枚のイラスト>
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http://www.myclinic.ne.jp/toriyama2007/pc/free3.html
<コメント>
高血圧が続くと如何に心臓に悪いかということがこの1枚のイラストから学ぶことが出来ます。
高脂血症、高血圧、喫煙の3つが重なると実に16倍心臓病にかかりやすくなります。



<きょうの一曲>
Et pourtant - Live in concert 2000 - Charles Aznavour
http://www.youtube.com/watch?v=AU1LBMra-vc&feature=related




読んでいただいて有難うございます。
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