カイロはどこに張るの?

新年を迎え、季節は新春とはいえ今や厳冬期です。
毎朝、寒さが身にしみる毎日です。
通勤通学の方は、これからしばらく寒さと闘わなければなりません。
これからは受験の季節。

大抵の方は使い捨てカイロを持参して受験に挑みます。

寒さを凌ごうと厚着をすれば、着込んだ服も重くなってしまい疲れやコリの原因となってしまいます。

ただ、張る部位にちょって温まり方が違うということはあまり意識せずに張っていることが多いのではないでしょうか。

低温やけどには注意が必要なことはもちろんですが、きょうは、どこに張れば効率的に体が温まるか、というお話です。

まず最初に一番単純な話からです。
それは、体の中で寒く感じやすい場所を温めれば、寒さは和らぎやすいということです。

それでは、特に寒いと感じるのはどこでしょう。
それは皆さんが経験済みの通り「首と背中」です。

この中で首は服で覆うことが難しく、直接カイロが張れたとしても低温やけどがこわい場所です。

以下の新聞記事では、肩、背中の中心、腰、尾てい骨の上部の4か所にカイロをそれぞれ張って体表温を測定する実験をしています。

結論は、尾てい骨の上部に張るのが一番効果的という結果です。
その理由は、尾てい骨の上部には、冷えに効く仙骨というツボがあるということです。
仙骨自体は腰とお尻の間にあり、ハート形の骨です。
この仙骨は自律神経の通り道なので、温めることで自律神経が活性化し、血管が開き血流が良くなるということです。


*カイロは開封後1時間ほどで温度が安定し、体を温める効果が高まるといわれています。


イメージ 1

(画像をクリックすると読みやすくなります)

出典 日経新聞・朝刊 2010.1.9
版権 日経新聞

参考および引用  同新聞

<コメント>
早速すぐにでも役立ちそうな記事でした。
ところで「張る」という言葉。
少し前になりますが、駐車違反の取り締まり強化の記事が出ていた時にも、ステッカーを「張る」と表現されていました。
私は「貼る」が正しいと思っていたのですが、調べてみるとどちらも「あり」ということ。
今回の記事でも、カイロを「張る」。
個人的には何だかスッキリしません。





<きょうの一曲> 「美しいエレーヌのカドリーユ 作品14」  
エドゥアルト・シュトラウス作曲
New Year`s Concert - 2010 - Eduard Strauß - Die schöne Helena
http://www.youtube.com/watch?v=-BTXWXTYpkk&feature=related




読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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