大腸がんの薬の効き目を事前予測

##大腸がん、薬の効き目、事前予測――凸版とシカゴ大、検査コスト半減
凸版印刷は米シカゴ大学と共同で大腸がんの治療薬「セツキシマブ」が効くかどうかを事前に予測する検査手法を開発した。
がん細胞中に含まれる特定遺伝子の変異の有無を手掛かりに判別する。
従来法に比べて検査コストが半分になるという。
 
セツキシマブはバイオ技術を駆使して開発された抗体医薬。
高い治療効果が期待できる半面、治療費が1カ月約60万円(薬価ベース)かかる。
患者ごとの有効性を事前に予測できれば、無駄な投与を回避でき、医療費の削減にもつながる。
 
凸版は蛍光物質と人工的に組み合わせたDNA断片を組み合わせた試薬を開発。
患者から採取したがん細胞に含まれる遺伝子「K-RAS」の変異を見分ける。
 
この遺伝子は40%の割合で変異し、変異しているとセツキシマブは十分に効かない。
大腸がんの患者65人から採取した細胞で試したところ、欧米で開発された従来法と同じレベル以上の精度で変異を見つけることができたという。

セツキシマブの効果を事前予測する手法は、国内では一部のがん専門医療機関でしか実施されていない。

出典 日経新聞・朝刊 2010.2.22(平成22年2月22日です)
版権 日経新聞


<関連サイト>
抗がん剤効果、遺伝子で予測
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/35109111.html

広がる遺伝子医療(4)薬効の個人差 事前判定
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=22503
■オーダーメード医療のために遺伝子を調べる検査には、肺がんや大腸がんなどに対する抗がん剤「イリノテカン」の副作用が出やすいタイプかどうかを調べる検査など、保険が適用されているものもある。だが、多くは保険外で、病院によってもできる検査は限られる。
費用の一部に保険がきく「先進医療」の指定を受けているものもある。
■【オーダーメード医療で保険のきく主な遺伝子検査】
  ・抗がん剤イリノテカンの副作用予測
  ・肺がんに対する抗がん剤ゲフィチニブの効果予測
  ・消化管間質腫瘍に対する抗がん剤イマチニブの効果予測
  ・大腸がんに対する抗がん剤セツキシマブの効果予測(4月から保険適用) 

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古巣のヤンキースと初対戦で、かつてのチームメートに囲まれ笑顔の松井秀=ロイター
http://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/news/20100414-OYT1T00140.htm?from=rss&ref=ymed



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