原因がピロリ菌であることがわかり、根本的な治療の時代になりました。
一般に「ピロリ菌の除菌」と呼ばれるもので
2000年秋より日本でも健康保険による除菌(潰瘍の方のみ)が始まりました。
2000年秋より日本でも健康保険による除菌(潰瘍の方のみ)が始まりました。
#ピロリ菌への有効率は?
除菌の成功率は平均8割です。
除菌の成功率は平均8割です。
#除菌後、再感染する危険は?
除菌が成功した場合、再感染することは稀です。
ピロリ菌が胃にすみつく最大のチャンスは幼児期の時だけのようです。
予防法ですが、そもそも「感染ルート」が解明されていないので、確立されていません
除菌が成功した場合、再感染することは稀です。
ピロリ菌が胃にすみつく最大のチャンスは幼児期の時だけのようです。
予防法ですが、そもそも「感染ルート」が解明されていないので、確立されていません
#保険は効くか?
現時点の日本の保険制度では「潰瘍」のみに限定されています。
残念ながら慢性胃炎だけでは検査も除菌も保険適応ではありません。
理由は経済的なものです。
感染者があまりにも多く、全員を除菌したら医療費が膨大になるからです。
現時点の日本の保険制度では「潰瘍」のみに限定されています。
残念ながら慢性胃炎だけでは検査も除菌も保険適応ではありません。
理由は経済的なものです。
感染者があまりにも多く、全員を除菌したら医療費が膨大になるからです。
#胃炎は除菌すべきか?
当初は「ピロリ菌感染者が非常に多いので、全員を除菌するのは大変。
胃炎が強い人を除菌の対象にすべきだ」と考えられていました。
しかし、最近の「臨床研究」では除菌による胃癌の抑制効果は胃炎が軽い人ほど大きいことがわかりました。
この考えからは「胃炎が軽い人ほど除菌すべき。胃炎が進行したら除菌のメリットは小さい」といえます。
胃癌が心配、今すぐに除菌したいという方には健康保険は使えませんが「自費」で除菌するという選択肢もあります。
当初は「ピロリ菌感染者が非常に多いので、全員を除菌するのは大変。
胃炎が強い人を除菌の対象にすべきだ」と考えられていました。
しかし、最近の「臨床研究」では除菌による胃癌の抑制効果は胃炎が軽い人ほど大きいことがわかりました。
この考えからは「胃炎が軽い人ほど除菌すべき。胃炎が進行したら除菌のメリットは小さい」といえます。
胃癌が心配、今すぐに除菌したいという方には健康保険は使えませんが「自費」で除菌するという選択肢もあります。
#除菌以外の胃薬は胃癌の危険を増す?
今日、専門家はピロリ除菌以外の胃薬(粘膜保護剤、胃酸抑制剤、漢方など)は症状を和らげる効果はあっても胃癌予防には全く意味が無いと考えられます。
逆に、これらの薬の一部は胃癌を増加させる可能性さえあります。
ピロリ陽性の人が除菌せずに胃酸抑制剤を長期に飲むと萎縮が促進されることがわかっています。
また胃酸の抑制はガストリンという胃癌の最大の成長ホルモンを増加させます。
今日、専門家はピロリ除菌以外の胃薬(粘膜保護剤、胃酸抑制剤、漢方など)は症状を和らげる効果はあっても胃癌予防には全く意味が無いと考えられます。
逆に、これらの薬の一部は胃癌を増加させる可能性さえあります。
ピロリ陽性の人が除菌せずに胃酸抑制剤を長期に飲むと萎縮が促進されることがわかっています。
また胃酸の抑制はガストリンという胃癌の最大の成長ホルモンを増加させます。
ピロリ菌をやっつけろ|病気のことをもっと知ろう
http://www.kyodo.co.jp/kkservice/byouki/pylori05.html
ピロリ菌感染検査と除菌療法は、レントゲンか内視鏡検査で、胃潰瘍または十二指腸潰瘍と病名が診断された場合に限って、2000年より保険適用となっています。
「潰瘍の疑いがある」、「慢性胃炎」、「胃がん予防のために」などという場合は保険適用になりません。
また、メトロニダゾールを使う2次除菌は保険適応外でしたが、学会の強い要請を受けて厚生労働省は、安全性を調べるための臨床試験をしない「公知承認」という手続きによって、メーカーの申請からわずか1年で保険適応を認めました(2007年8月)。
http://www.kyodo.co.jp/kkservice/byouki/pylori05.html
ピロリ菌感染検査と除菌療法は、レントゲンか内視鏡検査で、胃潰瘍または十二指腸潰瘍と病名が診断された場合に限って、2000年より保険適用となっています。
「潰瘍の疑いがある」、「慢性胃炎」、「胃がん予防のために」などという場合は保険適用になりません。
また、メトロニダゾールを使う2次除菌は保険適応外でしたが、学会の強い要請を受けて厚生労働省は、安全性を調べるための臨床試験をしない「公知承認」という手続きによって、メーカーの申請からわずか1年で保険適応を認めました(2007年8月)。
3剤併用除菌療法にはメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・胃潰瘍の7~8割が改善し、潰瘍の再発を有意に抑制する
・除菌によって、胃がん発生を抑制する。
・特発性血小板減少紫斑病の場合、除菌のよって6割前後で血小板数の増加が認められる。
【デメリット】
・耐性菌の蔓延を助長する可能性がある。
・副作用として、軟便・下痢・口中の苦味・発疹・肝機能障害が起こる場合がある。
・慢性胃炎の中には除菌後も症状改善しない例が多数報告されている。
・除菌後、胃粘膜が回復して胃酸が強くなるため3~19%が逆流性食道炎が発生したという報告がある。
【メリット】
・胃潰瘍の7~8割が改善し、潰瘍の再発を有意に抑制する
・除菌によって、胃がん発生を抑制する。
・特発性血小板減少紫斑病の場合、除菌のよって6割前後で血小板数の増加が認められる。
【デメリット】
・耐性菌の蔓延を助長する可能性がある。
・副作用として、軟便・下痢・口中の苦味・発疹・肝機能障害が起こる場合がある。
・慢性胃炎の中には除菌後も症状改善しない例が多数報告されている。
・除菌後、胃粘膜が回復して胃酸が強くなるため3~19%が逆流性食道炎が発生したという報告がある。
こんな唄だってあるんです。
【初音ミク】ピロリ菌のうた【オリジナル曲】/Song of Helicobacter pylor
http://www.youtube.com/watch?v=hnv_ljiIpDw
【初音ミク】ピロリ菌のうた【オリジナル曲】/Song of Helicobacter pylor
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読んでいただいて有難うございます。
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