補完代替医療

ごく最近の新聞記事で補完代替医療学の研究ならびに実践をしている大学があるという記事を見ました。




ホメオパシー療法と代替医療そして補完代替医療
なんだか混同しそうです。
結局は補完代替医療代替医療の別称のようです。


このブログでもホメオパシー療法については

ホメオパシー療法:「科学的根拠なし」学術会議会長
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2010/08/28

そして代替医療については

代替医療の実態を調査 厚労省、効果などデータ収集も
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2010/08/31

でとりあげました。



代替医療 関連サイト>
代替医療
http://ja.wikipedia.org/wiki/代替医療
代替医療(だいたいいりょう、alternative medicine) とは「通常医療の代わりに用いられる医療」という意味が込められた用語である。
米国でも日本でも学会等正式の場では「補完代替医療」(Complementary and Alternative Medicine:CAM)の名称が使われることが多い。
代替医療は「補完医療」、「相補医療」とも呼ばれる。
■通常医療と代替医療の2つを統合した医療は「統合医療」と呼ばれる。
■医学的観点からは代替医療、補完医療として扱われるが、学問的観点から外れた民間ではしばしば健康法、民間療法やホメオパシーとの境界が曖昧になりがちである。
東洋医学代替医療に含めてしまうような欧米式の分類もある。
(私的コメント;漢方療法に走り西洋医学の恩恵を受ける機会を逃してしまう場合もあります。漢方を処方する医師は西洋医学に十分精通していない場合もあります。どちらを選ぶかはいわば自己責任です。)

日本補完代替医療学会
(本部は金沢のようですが金沢大学との関係は不明です)
http://www.jcam-net.jp/
http://www.jcam-net.jp/info/what.html
http://www.jcam-net.jp/gakushikii/index.html
(以下、恐ろしくなるほど様々な学会があります)
全日本鍼灸学会
日本アーユルヴェーダ学会
日本アロマセラピー学会
日本医学会総会
日本音楽療法学会
日本温泉気候物理医学会
日本緩和医療学会
日本芸術療法学会
日本抗加齢医学会
日本磁気医学会
日本臨床自然療法研究会
日本小児東洋医学
日本鍼灸学会
日本心身医学会
日本催眠学会
日本催眠医学心理学会
日本絶食療法学会
日本綜合医学会
日本代替・相補・伝統医療連合会議 (JACT)
日本統合医療学会 (JIM)
日本東方医学会
日本東洋医学会
日本バイオフィードバック学会
日本未病システム学会
日本ヨーガ療法学会
日本予防医学
日本良導絡自律神経学会
和漢医薬学会




代替医療については国から研究費が支給されています。


研究費は、泥棒に追い銭 - 厚労省代替医療研究班
http://d.hatena.ne.jp/hottokei/20100826/p1






代替医療の海外での現状
http://www.nsknet.or.jp/~nagasato/daitai.html
(私的コメント;日本代替医療学会学術集会での講演ですのでもちろん代替医療には肯定的な内容です)

[PDF] 編集;厚生労働省がん研究助成金 「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」
http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf

統合医療の推進
http://www.suzukan.net/manifesto_2_11.html
民主党の総意なのでしょうか)






一昨日の日経新聞の「春秋」ではホメオパシーがテーマでした。

▼ 10の60乗とは気の遠くなるような数だ。
単位を「那由他(なゆた)」と呼び、千、億、京(けい)、垓(がい)……と繰り上がっていく先の先である。
物質をこの天文学的な倍率まで水で薄めたらどうなるだろう。
もとの成分は限りなく無に近づくに決まっている。

▼ところが、ホメオパシーなる代替療法の世界ではそれが「病気を治す」らしい。
植物や鉱物を100倍に希釈する作業を30回ほど繰り返す。
いわば「那由他」倍に薄まるわけで、その水を染み込ませた砂糖玉を飲むのだという。
昨今は医療関係者にまで広がり、日本学術会議は「荒唐無稽」と戒める談話をだした。

メリケン粉でも薬と信じれば病が癒えることがあるから、心理的な効果は期待できるかもしれない。
しかし「どんなに薄めても水が物質の存在を記憶している」と聞けば戸惑ってしまう。
危ういのは現代医学を疑う信奉者がいることだ。
新生児に必要なビタミンKを与えず、砂糖玉を飲ませる助産師も少なくない。

山口県では新生児が亡くなり、裁判でも争われているホメオパシー問題だ。
それでもじわじわと浸透しているのは、医療や病院のありようへの不信が根強いからでもあろう。
那由他のもっと先の単位は10の64乗で「不可思議」という。
そういう謎めいた境地に人々を迷い込ませないよう、医学も医療も責任は重い。

出典 日経新聞・朝刊 2010.9.9
版権 日経新聞




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