せきが止まりません

「せきが半年以上も止まりません。最初は風邪をひき、かかりつけ医の診察を受け、風邪薬を処方され、6週間ほど飲みました。いまも毎日2、3回、軽いせきが続きます。あまりに長すぎで不安です」
(60代女性)
 
「年のせいか、のどにたんがたまるようになりました。息を吐く時に肺の一部で『笛吹き』しています。何か対策は」
(62歳男性)

せきが半年も続く、というのはたしかに異常ですね。
私が関係している「ストップ結核パートナーズシップ日本」のポスターでは、結核の恐れとして「せきが2週間以上続く時」に受診を勧めているほどです。

もっとも、何冊かの家庭医学書を開くと、どの本にも「せきが長引いたらかかりつけ医へ」と書いてありますが、その期間は「1週間」「2週間」「3週間」と本によりまちまちでした。

日本医科大学呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞教授によると、長びくせきで悩んでいる患者さんは非常に多いようです。
ある調査では、国民の3割が「せきとたん」に悩んだことがあり、5割の「腰痛」に次ぐ多さだったそうです。
東京・市ヶ谷のクリニックには、遠くは九州からも受診がありました。

「お医者さんは風邪の患者さんをまともに相手にせず、検査しないことが多い。治らないと患者さんは、どこへ行ったらいいのかわからないから、当てずっぽうに何カ所かの診療所を回ります。結核など特別な病気はいくつもありますが、まず滅多にありません。ほとんどは心配ないのに本人は悩んでいます。大抵は2回で止まります」と、木田さん。
半年続くせきでも、たいしたことがないとは驚きですね。
ともかく長引く場合は呼吸器科の専門医を受診せよ、とのことです。

なお、たんが出て、ヒューヒューと音がするのか、COPD慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。
肺気腫、慢性気管支炎を含んだこの病気はまさに呼吸器科専門医の領分です。
田辺功(医療ジャーナリスト)
https://aspara.asahi.com/column/yomoyama/entry/kaHpK9h24g
朝日新聞の医療サイト「アピタル」より)

<私的コメント>
いくら木田教授が名医で適確な診断と治療をする先生としても、どうして咳が「大抵は2回で止まる」のか不思議です。


<自遊時間 その1>
タコの8ちゃん、いや11ちゃん! 足がいっぱい 兵庫
兵庫県加古川市で居酒屋を営むNさん(54)が24日、8本のはずの足が11本もあるタコを海岸で釣り上げた。
県水産技術センター(明石市)によると、マダコらしく、切れた足が再生するときに複数生えることはあるが、11本もあるのは珍しいという。

釣ったタコは足の長さが40センチぐらいで、重さ1.5キロの中型。
釣り上げたときはタコをクーラーに押し込むのに必死で、足の本数が多いことに気づかなかった。
持ち帰ったタコをゆで、包丁で半分に切ろうとしたら真ん中の線が分からないのでびっくり。
あわてて足の本数を数えたという。
「20年以上調理してきたが、足が9本以上あるタコは初めて。ゆでる前に気づけば、水族館にでも寄贈したのに」と残念そう。

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<自遊時間 その2>
今朝TVで、年末のNHK紅白歌合戦の出場者の発表をやっていました。
それを観ていた娘が「えっ。坂東英一も出るんだ」と叫んでいました。
もちろん、私も驚き「まさか坂東英一が」って言うと、娘は軽蔑したような目で「『バンドHY』よっ!」と返事しました。
確かに坂東英一のわけないか。

個人的には9分52秒の植村花菜トイレの神様」を聴いてみたい。



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他に
井蛙内科開業医/診療録(4)
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