がん10年生存率

がん10年生存率、発生部位で大きな差 乳がん80% 膵臓は5%切る

国立がん研究センターなどの研究班は2016年1月19日、がん患者の10年生存率を公表した。
甲状腺がん乳がんは80%を超えるが、膵臓がんは5%を切り、がんの発生部位によって大きな差があることがわかった。
がん全体では約58%だった。
全国規模で10年生存率を調べたのは初めて。

全国がんセンター協議会(全がん協)に加盟するうち16施設で、1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例を追跡調査したがん以外の原因による死亡の影響は補正した。
甲状腺がんの10年生存率が90.9%と最も高く、前立腺がん、乳がんや子宮体がん、子宮頸がんも70%以上だった一方で食道がん、胆のう・胆道がん、肝臓がんの10年生存率は30%を切った。
特に膵臓がんは4.9%と低かった。

胃がんや大腸がんは、最初の5年間は生存率が下がるが、その後ほぼ横ばいとなる。
5年目以降はほとんど再発しないとみられる。
だが肝臓がんや乳がんは5年を過ぎても下がり続け、再発リスクが高いことがわかった。

今回調査した人が治療を受けたのは約15年前。
がん治療は進歩しており、今、治療を受けた人の10年生存率はさらに高まる。

 
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<関連サイト>
全がん協のホームページ
全がん協生存率調査 全がん協加盟施設の生存率データの更新にあたって
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/index.html
(がんの病期・進行度ごとの生存率や、各施設における主ながんの生存率、その施設が進行がんをどの程度診療しているかなどが公開されている)

出典
日経新聞 2016.1.20(一部改変)


<参考>
 
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                 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20160119004767.html


<私的コメント>
アスピリンが大腸癌を始め種々の癌の発生や進行の抑制、さらには転移を予防するというデータがあります。

アスピリン常用、前立腺癌死抑制【米国臨床腫瘍学会】 前立腺がん診断後の進行も抑制
http://harrison-cecil-lobe.blog.so-net.ne.jp/2016-02-11


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                              2016.1.27 撮影