若年性更年期

若い女性のだるい、イライラ 卵巣機能低下に原因 対症療法と生活見直しを

「生理の回数や量が減った」「だるい」「イライラする」。
まだ20歳―40歳後半なのに、更年期障害に似た体調不良に悩む女性が増えている。
こうした症状を「若年性更年期」「プチ更年期」などと呼び、特集を組む女性誌なども目立つ。
働く女性を中心に疲労やストレスの影響から、卵巣機能が低下しているのが原因で、症状を見極めた治療が求められる。

働く女性には生理(月経)不順や不定愁訴を訴える人が多い。
 
不定愁訴とは疲労感や不眠、うつ、イライラ、冷え、むくみ、めまい、肩凝りなど、日によって変わる体の不調。
閉経後の女性の訴えに似ているため最近、若い女性のこうした体の変調を「若年性更年期」など
と呼ぶ造語が広がってきた。
しかし医学的には、そうした病名はない。
 
閉経の平均年齢(50歳)より早く、30歳後半や40歳代前半で閉経する例を「早発閉経」というが発生はまれ。
今、若年性更年期と呼ばれている症状のほとんどは、強い疲労やストレスなどから白律神経がダメージを受け、女性ホルモンを分泌する卵巣の機能が低下。
ホルモンバランスが崩れることで起きる不調だという。

今の女性は10年前に比ぺて意識の上では10歳ほど若いが、身体年齢は変わらない。
一方で仕事を持つ人だと責任や中身が男性並みに重く、深夜勤務もザラだ。
現代の働く女性は体力的・精神的に厳しい環境に囲まれている。

私的コメント 14年前の新聞記事のため現在にはあてはまらないかも知れません。

外的要因だけでなく、無理なダイエットや食生活の乱れが引き全になることもあるという。
 
婦人科で血液検査 自分の症状を把握
早発閉経か、卵巣機能の不全かは、婦人科で血液検査を受け、血中のホルモン量を調べれば簡単に分かる。
閉経の場合は卵胞ホルモン「エストラジオール」量が健康な若い女性の三分の一以下程度に低下している。
一方、卵巣機能不全は、それほど著しくはない。
 
早発閉経なら、ホルモン補充療法(HRT)など一般の更年期障害と同様の療法が必要になるが、そうでなければ対症療法が中心になる。
 
月経不順には低用量ピルや女性ホルモン・エストロゲンなどを使った療法や漢方薬による療法が、不眠なら睡眠薬の処方が、肩凝りや腰痛には整体などが試みられる。
また、大きなストレスを受けている女性の中には、生理の周期や出血量と、卵巣の状態とが一致しない場合もある。

生理がほとんどなくても、基礎体温を記録して高温期と低温期がきちんとあり、排卵があると分かれば、卵巣は機能していることになる。
逆に生理が正常にみえても、ホルモン分泌が抑制され、卵巣機能が低下してほてりやイライラなど更年期障害に似た症状が現れることもある。
  
ストレスがどんな身体症状として出るかは、人それぞれ違う。
卵巣機能の不全のほかにも、うつなど精神的な症状が出る人もいれば、ぜんそくや腰痛、下痢、便秘、胃痛などが現れる人もいる。
 
対症療法で症状を軽減させながら、体に負担の少ない生活への切り替えをしたい。

参考・引用
中日新聞・朝刊 2003.3.7


<関連サイト>
若い女性も注意!ホルモンバランスを乱す卵巣機能低下
http://www.chamberofmines-tz.com/body-health/43.html

卵巣機能不全とは?原因や症状、治療法は?改善後は妊娠できる?
https://192abc.com/38930

卵巣機能低下症の症状・診断基準・原因・治療・予防・入院の必要性
https://tamagoo.jp/ninkatsu/symptom-cause-prevention-ovarian-hypofunction/

卵巣機能低下症の症状
http://www.skincare-univ.com/article/016381/

卵巣機能低下症とはどんな病気か
https://health.goo.ne.jp/medical/10360800

卵巣の働きが低下する原因《卵巣機能不全・卵巣機能低下症》
http://www.e-hairan.com/?p=131