中毒相談 乳幼児が多数

中毒相談 乳幼児が多数

3万2768件。
2017年に日本中毒情報センターの中毒110番に寄せられた急性中毒の相談件数だ。
約9割が医療機関ではない一般からの問い合わせだった。
中毒患者の4分の3以上が5歳以下の乳幼児で、発生場所は家の中が90.9%を占めた。
乳幼児の多くが誤飲、誤食だった。
 
原因物質はたばこや洗剤など家庭用品が57.7%、医療用医薬品22.0%、一般用医薬品9.6%と続いた。
キノコなどの食中毒やハチに刺されたなどの自然毒は3.1%だった。
 
原因物質の割合は例年あまり変わらないが、事故の中身は変化している。
昨年秋にはカートリッジをのみこむなど加熱式たばこの事故件数が紙たばこの事故を上回った。
また、パック型液体洗剤が破れて目に入るなど、これまでなかった事故も増えている。
 
同センターでは医薬品、動植物などによる中毒の緊急の相談を受け付けている。

同センターでは「少しでも中毒が疑われるような場合は躊躇せず電話してほしい」と呼びかけている。

連絡先
 大阪  072-727-2499(24時間)
 つくば 029-852-9999(午前9時~午後9時)

参考・引用一部改変
朝日新聞・朝刊 2018.10.24

私的コメント;
「つくば」も24時間体制にしていただきたいものです。
当院も最近ではほとんどありませんが、以前は患者さんからの電話相談がありました。
難しい症例は、「中毒110番」の存在を教えて、そちらに相談するようにお話ししたこともありました。

<関連サイト>
中毒110番・電話サービスの利用方法 (一般専用)
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf/7bf3955830f37ccf49256502001b614f/c6d6f0e8d154661549257d09002b3027?OpenDocument
情報提供料は無料です。
以下のケースは受け付けていません。
異物:通常、成分が消化管で吸収されて急性中毒を起こすことはなく、主として物理的障害が問題となるもの
異物の例 押しピン、釘、ホッチキスの針、ピアス、パチンコ玉、磁石、硬貨、紙類、ラップ類、アルミ箔、発泡スチロール、医薬品のPTP包装、ガム、輪ゴム、消しゴム、おもちゃの部品(例えば ネジ,タイヤ)、プラスチック(例えば スプーン,フォーク)、金具、石、土砂、ガラス(例えば おはじき,ビー玉)など

公益財団法人 日本中毒情報センター
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf