結膜下出血

結膜下出血

Q 
結膜下出血とは
A 
眼球の表面にある半透明な膜「結膜」の血管が切れて出血し、「強膜(白目)」
との間に血がたまった状態です。
血管が太くなって赤く見える充血とは違い、白目が部分的にべったりと赤く見えま
す。
痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。
20代でもみられますが、加齢とともに起きやすくなる傾向があります。
 
Q 
原因は何ですか
A 
何の原因も見当たらないことが大半です。
息んだ後や、外傷やコンタクトレンズの着脱で引き起こされることもあります。
高血庄や糖尿病、薬の副作用が原因となることもあります。
医療機関では問診で確認し、出血が多く何度も起こる場合などは採血で全身の病気が隠れていないか検査することがありますが、実際に病気が見つかることはまれです。
 

どう治療しますか
A 
通常は治療の必要はありません。
他の病気が原因で引き起こされていなければ、出血が自然に吸収されるのを待ちます。
1~3週間でなくなることが多いです。
 
Q 
繰り返す場合は
A 
最近の研究では、まぶたの裏と摩擦が大きいことや、結膜が加齢によってたるんでしわができることが、何度も発症することと関係している可能性があると指摘されています。
そのような場合はドライアイでもあることが多く、ドライアイの治療に使われている点眼薬で、目の表面の摩擦を和らげてまばたきをスムーズにする治療をする医療機関も出てきています。
疲れやストレスによって起こる可能性も挙げられることがありますが、実証はされていま
せん。


朝日新聞・朝刊 2018.10.31