メタボと判定されたら その2(2/2)

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あるブログにこんなことが書かれていましたのでまずは紹介します。

以前から、意味不明な基準であると思っていたが、まさか本当に施行されるとは思わなかった。
男性はウエスト85センチ以上、女性90センチ以上が日本での基準とされる。
僕が一番不可思議な点は、身長が無視され腹囲だけで判定されるところ。
身長が140センチの人と200センチの人は、同じ体脂肪率なら200センチの人の方が
エストが太いのは至極当然である。
また、国際基準と日本基準も違うのも変である。
わが日本の国技、大相撲の幕内力士でウエスト85センチ以下の力士はいないと断言できる。
さすれば全員がメタボである、相撲協会は力士に痩せろと指導するのか?
いや、プロスポーツ選手は別なのであるとでも言うのか?
じゃあアマチュアのスポーツ選手は駄目なのか?
まったくをもって科学的根拠のない、いい加減な指標である。

まさしくその通りです。
身長を無視した腹囲の一人歩きは誰が考えてもおかしいと気づくかずです。
私も以前にブログで書いてきました。
お相撲さんを例にとったところが面白かったです。

「腹囲」の正しい測り方

メタボ判定の入り口となるのが「腹囲」、いわゆるウエストだ。
すべてはここから始るのだが、正しく測る方法は、あまり知られていない。

座ってではなく、立った状態で。
メジャーをおへその位置に合わせ、ぐるりと背中に回す。
腰や背中のあたりでメジャーが曲がってないか、床と平行になるよう気をつけよう。
軽く息をはいたところで目盛りをよむ。

できれば空腹時に、毎日決まった時間に測ると変化がわりやすい。

エストというと、洋服を選ぶ際に使う、「一番くびれた部分」という印象がある。
でも、メタボの基準は、あくまでへその高さだ。
女性の場合、基準は一般的なウエストより5~6センチ大きくなることが多いという。
さばを読んではいけない。

メタボ基準のウエストの大きさは地域や国によって異なる。測る位置も、基準によって
ばらばらだ。

例えば、米国では腰骨の上端で測ることになっている。国際糖尿病連合は「腰骨の上端と
肋骨下端の中間」。
この場所は、実際にはへその高さに近い。

特に位置は決めず、「肋骨より下で、一番くびれているところ」としている研究もある。

国立国際医療センターの野田光彦部長は「海外の基準と比べる時は、それぞれ、どの位置
のウエストを見ているのかという点にも注目した方がいい」と話す。

以下略

運動しやすい環境づくりも大切

東大医学系研究科 門脇 孝教授のお話。

特定健診の基準はあくまで、「内臓脂肪を減らすことで、生活習慣病を招く危険を効果的
に避けることができる人」を見分けるのが目的です。

内臓脂肪とは無関係に、血糖値や血圧が高い人もいます。基準に合致したからといって直ち
に病気とは限らず、合致しないから健康、わけでもありません。

腹囲の値はCTのデータをもとにつくったものですが、女性では80センチあたりからリスク
が上がるという報告もあります。
こうした人は、いまの基準に該当しなくても生活習慣を見直すきっかけにしてほしい。

今回の取り組みについて「生活習慣病を本当に減らせるのか」という疑問の声もありますが、
増え続けていた脂肪摂取量は最近、横ばい傾向です。
健康に対する日本人の意識は一般に高く、正しい知識によって健康障害を減らせる土壌が
あります。

かぎは、減り続けている身体活動の量をいかに増やすか。
気軽にウオーキングができるまちづくりなど、社会環境の整備も求めたい。
新しい取り組みの狙いをよく理解して、健康づくりに少しでも役立ててほしいと思って
います。(談)


「腹囲」の正しい測り方(まとめ)
●座ってではなく、立った状態で測定
●へその位置で
●メジャーは床と平行になるように
●測るとき軽く息を吐いたところで計測
●できれば空腹時
●毎日決まった時間に測ると、変化がわかりやすい
アメリカでは腰骨の上端で測定。
国際糖尿病連合は「腰骨の上端と肋骨下端の中間」とある。
この場所は実際にはへその高さに近い。

朝日新聞・朝刊 2008.3.26
版権 朝日新聞社