フットケア

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「フットケア」という言葉が,日本の医療分野で使用され始めたのは
最近のようです。
「足の病変」は、今まで国内では血管外科・整形外科・内科・皮膚科
のちょうど合間のため,予防や治療が不十分でした。
病気が進行して不幸にも足の切断にいたることもまれではありません。
今でもそういった患者さんが現実にいます。
海外では靴を常に履くという生活習慣の違いもあって,「足の病変」に
対して専門的なアプローチがなされることが多いようです。
日本はそういった意味では足の治療については医療後進国でした。
医師も患者さんが相談されない限り、診察室で足を診察することはまれです。

日本でも2003年秋に日本フットケア学会という学会が設立されました。
http://footcare.main.jp/
そのサイトの中の掲示板をクリックすると、具体的なフットケアの内容を、
口コミ病院リストをクリックすると実際にフットケアを行っている病院を
検索することができます。

「痛み」の我慢は禁物

皮膚の細胞は乾燥や圧力などの刺激を受けると、角質が厚く、硬くなっていく。
「先が細くヒールのある靴を長く履いていると、指先に体重がかかって骨の変形
や皮膚が硬くなりやすいんです」と、駿河台日本大学病院(東京都千代田区)の
皮膚・排泄ケア認定看護師、西田壽代さん。

「足の皮膚の『赤』は赤信号。痛いのに我慢して合わない靴を履くのは禁物です」

日本フットケア学会の副理事長でもある西田さんによると、かかとの角質を削るのは、
ひび割れを予防し、保湿剤の浸透をよくするためだ。
だが、軽石だと小さな傷ができるので、目の細かい足用のヤスリで月に何回か行う
程度がいいという。
「風呂上がりに保湿剤を塗り、靴下をはいて寝るだげでも軟らかくなります」

実は「痛み」は、体を守るためのサインだ。だが、糖尿病などの場合には痛みを感じ
にくいうえ、傷が治りにくいこともある。
「自己流ではなく、医療機関を受診してください」と注意を促す。

■□■

糖尿病患者のフットケアを行う医療機関には診療報酬改定で4月から糖尿病合併症
管理料が認められた。
入院中を除き、足病変のリスクが高い、足潰瘍を起こしたり、足の指や下肢を切断
したりしたことがある人、糖尿病による神経障害がある人、閉塞性動脈硬化症を
併発している人が対象だ。

「糖尿病を患って年月がたつと、合併症で足病変ができるリスクが高くなります」と、
国立病院機構京都医療センター京都市伏見区)の河野茂夫医師(糖尿病足病変)。
神経や血流が阻害され、痛みや熱、かゆみなどを感じにくくなり、靴ずれ、小さな傷、
やけどに気づきにくかったり、傷が治りにくかったりするからだ。

同センターのWHO糖尿病協力センター長も務める河野さんによると、自律神経障害
も起こしやすく、あまり汗をかかなくなってかかとが乾燥し、ひび割れることもある。
免疫力が低下すると細菌に感染しやすく、ひどい場合は潰瘍や壊疽(えそ)になって
しまうこともある。

早くから糖尿病治療に取り組む京都医療センターはフットケアにも力を入れる。
2003年には内科、皮膚科、血管外科などがチームで治療にあたるフットセンター
外来を設けた。
米国の足病医の有資格者もいる。

「糖尿病でなくても、お年寄りは体が硬くなり、目が見えにくい人もいて、つめ切り
で深づめや肉を切ってしまう人もいる。家族が足を見てあげてください」。
それに高コレステロール症や高血圧、喫煙も、血流障害を起こしやすいという。

靴が合っていないと、たこを削り、傷の治療をしてもまたできてしまう。
河野さんは「若いうちから、自分の足に合った靴を探して選ぶことがフットケアの
スタートです」と話す。
             
糖尿病を患った人のフットケアや靴選びなどの注意点は、健康な人にも参考になる。
京都医療センターのフットセンター外来のホームページが詳しく紹介している。
フットケアを行う医療機関のリストは、日本フットケア学会で見られる。
出典 朝日新聞
版権 朝日新聞社

<自遊時間>
ある新聞の日曜版に「海は宝箱」という面白い海洋生物を紹介するコーナーがありました。
カラー写真で、みんないい表情でポーズをとって写真におさまっていました。
残念ながら3月いっぱいで連載は終了してしまいました。
最終回は「ヒトスジギンポ」。
ネットでこの魚の勉強をしようとして、こんなブログにめぐり合いました。

ランゲルハンス島の海
http://diver.exblog.jp/1090760/
村上春樹の短編集、「ランゲルハンス島の午後」の影響で実際に存在する島だと思っている人がいるが、体内にある膵島を除き、ランゲルハンス島という名前の島は地球上に存在しない。  「ウイキペディア」より)
写真のある生活
http://tenmin-photo.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_7b45.html
ヒトスジギンポ
http://www.geocities.jp/iknp017/sub5-37-01hitosujiginpo.html
ヒトスジギンポ
http://www.divingood.com/d11012.html
ヒトスジギンポ
http://jp.youtube.com/watch?v=cD1m-b9BGTE
(動画で紹介されています。思わず自分が潜ったような気になってしまいます)
真壁海中写真館
http://makabe.blog39.fc2.com/blog-entry-216.html

医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
(内科専門医向けのブログです)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
(循環器専門医向けのブログです)