紫外線対策

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日に日に日差しが強くなって来ています。
当院に来院される方で真っ黒に日焼けした方が見えます。
自黒の方も見えるので、気をつけてお聞きしないといけません。

大抵は野球やサッカーをお子さんがやって見えて週末に屋外観戦される方や
自身でゴルフやサッカーなどのアウトドアースポーツや釣りをされる方です。
もちろん仕事での方もみえます。
日焼けされているのは男性がほとんどです。
男性が日傘をさしているのを見たことがありませんし、むしろちょっとかっこ
いいとおもわれているのでしょう。
さてきょうはこの日焼けについてとりあげてみました。
肌だけではなく目の日焼けにも要注意というお話です。



汗ばむ陽気で肌を露出することも多くなり、紫外線の影響が気になる季節を
迎えた。
長時間の外出では目や毛髪も含め、全身が日焼けする可能性がある。
大丈夫と思っていても数十年という長期間の蓄積がしわやシミとなって現れ、
「光老化」と呼ばれる見た目の老化も進む。
しかし、年をとってからでも日よけ対策を心がければ、光老化の修復は可能だ。

中高年こそ紫外線対策 傷み蓄積避けシミ修復

反射も考え白内障予防
手遅れと思わずに
紫外線は7~8月に一番強力になるが、5月の照射量も既に十分に強い。
例えば、波長がより短く人体への影響も大きいUV-Bと呼ばれる紫外線ではピーク時の
8割程度に達する。
短時間に大量の紫外線をあびてやけどのようになる日焼けに注意する人は増えたが、中
高年になると紫外線の影響が「光老化」として現れることはあま知られていない。
 
光老化は数十年という長期間に渡って、紫外線を浴び続けたダメージが蓄積されて起きる。
紫外線で細胞のDNA(デオキシリボ核酸)が損傷を受けたり、細胞のたんぱく質などが
変性したりして皮膚の組繊が少しずつ変わる。

皮膚がんのリスク
もともと備わっている修復機能は働かなくなっていく。
加齢でできたしわが一層深くなり、シミも目立ってくる。
カネボウ化粧品の高橋慶人主任研究員は「生活にもよるが、紫外線は皮膚にとって最大の
環境要因」と説明する。
 
東京慈恵会医科大学第三病賑の上出良一教授は「紫外線を浴びやすい部分の皮膚がん患者
が増えている」と指摘する。
若いころからの傷みの蓄積でがんになる。
高齢化社会の到来とともに患者が目立ってきたという。

紫外線対策は年をとってからでは手遅れと開き直る人もいるだろうが、「今からでも遅く
はない。(紫外線を防げば)悪化が止まり光老化は回復する」(上出教授)。
曰ごろから日焼け止めを塗ったりロ傘を使ったりして気をつければ、新陳代謝で時間を
かけて修復されていく。

紫外線は目にも悪影響を及ぼす。
短時間に大量に受けると雪面の反射で目が激しく痛む「雪眼炎(雪目)」と同じ症状に
なる。
数十年、損傷が蓄積すると白内障や、白目が黒目にかかってくる「翼状片」などの疾患に
なる。
対策を怠ったったままだと40~50代で症状が出るという。

金沢医科大学の佐々木洋教鐘らはシンガポールと石川県輪島市、鹿児島県奄美地区で実際
に住民が目に浴びている紫外線の影響を調べた。
上空の紫外線量はシンガポールが一番多いが、目の被曝量は奄美地区がもっとも多く、
輪島市シンガポールより多かった。

日差しから目を守るのはなかなか難しい。
紫外線の5~6割は散乱しており、日傘を使っていても、それを避けるように目に飛び
込んでくる。
郡会ではビルや道路などからの反射も多い。
アスファルトは紫外線の一割を反射する。
建築材料は白いものほど反射しやすい。
 
佐々木教授の調査によると太陽に背を向けていても、太陽を正面にした場合の2-7割の
量の紫外線を浴びていた。
一日中、常に一定量あり、夕方には太陽を正面にしたよりも多い場合さえあった。
同教授は「自分の影が複数見える場所などでは反射が多いので特に注意を」とサングラス
の着用などを呼びかける。
 

白髪には影響大

毛髪にも紫外線の影響は出る。
髪は繊維状のたんぱく質の束をキューティクルというたんぱく質の膜で覆った構造。
紫外線を受けるとキューティクルの酸化が進んで空洞ができる。
それが大きくなるとキューテイクルがはがれ、髪のぱさつきやつやの低下、
枝毛や切れ毛につながる。
皮膚のような修復機能は働かない
特に白髪は、紫外線から守ってくれるメラニン色素もないため傷みやすい。
 
ドライヤーを髪に熱いくらいに近づけると熱でたんぱく質の劣化が進み、紫外線による
ダメージも増す。
資生堂メーキャップ・ヘア応用研究グループの渡辺智子研究員は「シャンプーをしっかり
泡立て、ごしごし洗わないようにして日ごろから傷付けないように」と忠告する。
長年の蓄績が招くリスクを常に意識することが必要だ。
     
出典 日経新聞・朝刊 2008.5.11
版権 日経新聞

<参考サイト>
気象庁 紫外線情報分布図:全国
http://www.jma.go.jp/jp/uv/
紫外線保健指導マニュアル-2006年版-
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html

<番外編>
それにしても「松崎しげる」はなんであんなに黒いのでしょうか。

色黒
もともと肌の色が濃い松崎であったが、ハワイなどの南国で休暇を取ることも多いこと
からその黒さに磨きがかかり、ついにはトレードマークとなった。
その黒さをキープするため、日焼けサロンに通ったりしており、さらに近年は事務所に
日焼けマシンを設置するほど。
自己紹介でも「歩くメラニン色素」を自称している。

2005年5月18日放送の『トリビアの泉 ?素晴らしきムダ知識?』(フジテレビ)内の
コーナー「トリビアの種」で、松崎の肌の色を絵の具で作る場合、どの色の絵の具を
どの割合で混ぜれば良いか検証された。
その結果朱色45%、黄色25%、白16%、緑14%という配分(HTML・CSSのRGB表記でいえば
#A55A4Aあたり)が決定され、実験に使われた絵の具の製造元であるサクラクレパス
まつざきしげるいろ」を同番組のために10セット製作した。

サクラクレパス社のサイトで「まつざきしげるいろ」の作り方を紹介している。
また、フジテレビ局内の土産物屋で「まつざきしげるいろ」が入った絵の具が販売
されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B4%8E%E3%81%97%E3%81%92%E3%82%8B


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