乳幼児突然死症候群

何の予兆もないままに、主に1歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす乳幼児
突然死症候群(SIDS: sudden infant death syndrome:シッズとも)。
厚生労働省は「SIDSは疾患とすべきでない」という見解を出しています。
大相撲の横綱千代の富士が愛児をこの乳幼児突然死症候群で亡くしているのは有名な
ことです。

乳幼児突然死症候群、予防に扇風機が効果=米調査

健康に見えた1歳以下の乳幼児が、何の予兆もなく死亡する乳幼児突然死症候群
(SIDS)。
子どもを仰向けに寝かせることが予防策とされているが、単に扇風機を回したり、窓を
開けたりするだけで、その危険性をさらに減らせるという調査結果が10月6日、発表
された。

調査を行ったのは、カリフォルニア州オークランドの医療サービス団体、カイザー・
パーマネンテのキンバリー・コールマン・フォックス医師らで、SIDSで子どもを
亡くした母親を含む、約500人に面談を行った。

それによると、扇風機のある部屋で寝かせた子どもは、扇風機がない場合に比べて、
SIDSになるリスクが72%低く、窓を開けた場合は32%低かったという。

調査では仮説として、風を通すことで乳幼児の鼻や口に二酸化炭素がとどまらず、吐く息
を吸い込む可能性が減るからではないかとしている。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-34143220081007

出典 REUTERS ロイター 2008年 10月 7日
版権 ロイター通信社

<コメント>
扇風機はもちろん誰でも夏しか使いません。
室内の換気が大切ということのようなので、冬に扇風機をまわせということではない
ようです。
最近、密閉性のよい家屋が増えたので、赤ちゃんのいる家庭には参考になる記事と思い
引用させていただきました。



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栗原 信 水彩画 『ローマ』4号
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<番外編>
スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大名誉教授
大阪市立大名誉教授の南部陽一郎さん(87)と、高エネルギー加速器研究機構
茨城県つくば市素粒子原子核研究所の元所長・小林誠氏(64)と京都大名誉教授で
京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の3氏に贈ると発表した。

南部氏は、物質をつくる素粒子になぜ質量があるのか、という根源的な謎を解き明かす理論
をつくり、その後の素粒子物理学の発展に大きな影響を与えた。

小林、益川両氏は73年、宇宙の成り立ちにかかわる「CP対称性の破れ」という現象を
説明するには、物質を形づくる基本粒子「クォーク」が6種類必要だとの理論を発表した。
この予言は各種の実験でその正しさが確かめられ、素粒子物理学の基礎である「標準理論」
の柱に発展した。

日本人のノーベル賞受賞は02年以来で、13、14、15人目。物理学賞は同年の小柴昌俊
東京大特別栄誉教授に続き、5、6、7人目。
賞金は1千万クローナ(約1億4千万円)で、受賞者で分ける。授賞式は12月10日、
ストックホルムである。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200810070053.html

<コメント>
久しぶりの明るいニュースです。
日本の素粒子論研究の黄金時代を創ったのは湯川秀樹朝永振一郎坂田昌一の三人の科学者
といわれています。
小林、益川両氏は坂田先生の弟子ということでこれで、すべての先生が受賞した形となりました。
私の親戚が朝永振一郎先生の弟子であり、それに坂田昌一先生のご親戚を存知あげていること
からも何だか身近なことのように感じてしまいます。
そう思うだけでもとんでもないことですが。
イメージ 2

イメージ 3

後列の右端が坂田先生。ひょっとして湯川先生は前列の左端でしょうか。
何だか哲学的な表情です。
こんな若い湯川先生。貴重な写真と思われます。

<自遊時間> ~ニュースより~
アンケートによると、「東国原知事の活躍を一番期待する場は?」という問いに対して、
19時半現在で75%(8917票)が「県政」と答えたのに対して、「国政」と答えたのは10%(1101票)。
「芸能界」(13%、1475票)という回答よりも低水準だ。
http://www.excite.co.jp/News/society/20081006/JCast_28115.html
(「芸能界」という回答よりも低水準・・・ちょっと面白かったのでつい)



読んでいただいて有難うございます。
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