新型インフルエンザ その10

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出典 朝日新聞・朝刊 2009.5.10
版権 朝日新聞社

日経新聞・朝刊 2009.5.10 「春秋」より
過剰な楽観と、過剰な恐れ。
いずれも未経験の危機に立ち向かう態度としてふさわしくはない。
秋以降の第二波、第三波の到来など、息の長い戦いになる可能性を指摘する
向きもある。
一人ひとりの理性的な判断力と、われわれの社会の信頼が試されようとして
いる。

日経新聞・朝刊 2009.5.10 「社説」より
国内の二次感染に備え冷静な対応を
■新型といっても海外での状況をみる限り、症状は季節性インフルエンザと
大差はない。
早めに処置すれば治るとされ、極端にうろたえる必要はない。
■季節性インフルエンザでも毎年国内で人口の約1割が感染し。
1万人以上が亡くなる年もある。
新型インフルエンザの病原性がこれと大差がないとしても、多数の感染者を
出してしまえば重症者も出かねない。
■一部の病院で発熱を訴える人が診察を断られる事態が起きた。
これは発熱外来の機能など大切な情報が医療提供者の間に正確に浸透して
いないことを意味してはいないか。
<コメント>
まさしくその通りで、厚労省からも医師会からも発熱外来について公式な
説明は一切されていません。
最前線の医療機関が知らずに患者さんが知っているという場合もありえます。
「周知徹底」という言葉はあたりません。
昨朝のテレビで、あるコメンテーターが「日本は有事の際の指揮機構が全く
機能していない。これではどの国と戦時体制になっても勝てない」とも言っ
ていました。
鳥インフルエンザを想定したマニュアルで、そのままの水際掃討作戦をやっ
ている日本。
世界的にはややもすると滑稽な光景のようです。
米大統領は「現在の新型インフルエンザは脅威ではない」と宣言しました。
要するに迅速性と柔軟性があるのです。
科学的に分析して、国民に開示する。
有能なブレーンもいるはずです。

太平洋戦争の悲劇は、軍部という官僚が硬直化した考え(思想)で突っ走
ったともいわれています。
一度決定したことは間違っているとわかってもなかなか改めない。
今も昔も変わっていないと実感させてくれます。


<きょうの一曲>
ZARD - 負けないで
http://www.youtube.com/watch?v=IFKyQxksGIo&feature=related