新型インフルエンザ その11

今回のウイルスは、毎冬流行している季節性インフルエンザ「Aソ連型」と同じ
グループに属します。
過去にAソ連型に感染したときの免疫が、ある程度働いて重症化や大流行を抑えて
くれるとの見解もあります。
ホットニュースとして一流科学雑誌「サイエンス」に以下のような記事が載り
ました。
推計に基づいた検討のため、どこまで実際と一致しているのか問題となりそうです。

#致死率、アジアかぜ並み…新型インフル WHOなど分析  感染力、季節性以上
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の致死率は、世界で100万人以上が
死亡した1957年のアジアかぜ並みの0・4%で、感染力も季節性のインフル
エンザより高いとする分析結果を、世界保健機関(WHO)と英国、メキシコの
研究チームがまとめた。
12日、米科学誌サイエンス電子版に緊急報告された。

メキシコ政府は12日現在、新型による感染者数は2059人、死者数56人と
公表している。
しかし実態は不明で、新型の正確な致死率や感染力は分かっていない。

研究チームは、データが正確な欧米の感染者数を基に、メキシコの出入国者数、
感染者の広がりなどから逆算し、メキシコでは4月末までに6000~3万
2000人の感染者が発生、致死率は0・4%に上るとする推計をまとめた。

その結果から、致死率は約4000万人が死亡したとされるスペインかぜ
(1918年)よりは低いが、アジアかぜレベルの強さがあると見ている。
感染力についてはスペインかぜなど過去の新型インフルエンザに比べると、同等
かやや低いが、季節性のインフルエンザよりは高いと見られるとしている。

流行は2月中旬にメキシコ・ベラクルス州のラグロリアで始まったと見られ、
この地域では15歳未満の61%が発症したのに対し、15歳以上は29%の
発症率にとどまっていた。
研究チームは「重症度は、国の医療事情などによって変わるだろう。今後も、
詳しい症例データを収集する必要がある」と指摘している。

出典 読売新聞 2009.5.12
版権 読売新聞社

<コメント>
ここで注目すべきは「感染力」と「致死率」です。
「感染力」が強いからといって「致死率」が高いわけではありません。


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出典 朝日新聞・夕刊 2009.5.9
版権 朝日新聞社

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出典 日経新聞・夕刊 2009.5.9
版権 日経新聞

<自遊時間>
エンジンにコンテナ吸い込む? 米ロスでJAL機
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http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200905120299.html
<コメント>
人間も吸い込まれる可能性はあるのでしょうか?