高額療養費制度

我が家には生命保険会社が「見直し」と称して何度も訪問します。

先日も、開業以来唯一加入している生命保険会社の社員が訪ねて来ました。
お互い女性で手土産持参というところが危ないところです。
女房に向かって「ご主人もそろそろ病気が心配ですよ。入院などに備えて見直ししては」
と切り出し商品乗り換えを勧めました。

加入している保険会社は、おしりに火がついていて私が生きている間にどうやらなって
しまいそうです。
昔は銀行や生保は絶対的なものでした。
あのGMも「倒産」する昨今です。

絶対的に安心ということで保険に入るわけなのに何だか変です。
この人達は「高額療養費制度」という制度があることについては説明してくれません。

病院の支払い窓口で説明してくれるのでしょうか。
あくまでも自己申告なのでしょうか。
高齢者や認知症や、この制度の知識のない人は申告できるのでしょうか。

医師として実態を知らないのも情けないことですが、申告していない方も多くみえる筈
です。


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出典 日経新聞・朝刊2009.5.3
版権 日経新聞

入院や手術ともなれば医療費の自己負担額が数十万円にのぼることも少なくありません。
そんな場合に自己負担した医療費の一部を払い戻してくれるのが「高額療養費制度」
です。
条件を満たせば、同一月の同一医療機関の医療費だけでなく、複数の医療機関の医療費
や家族の医療費を合算して申請することもできるのです。
さらに同一世帯で1年間に高額療養費の支給を3回以上受けた場合は、4回目から自己
負担限度額が引き下げられます。
これもうれしい制度です。




<高額医療費制度 関連サイト>
医療費と制度
http://www.enjoy.ne.jp/~h.simizu/kougaku.html
■部屋代・食事療養費を除いた1ケ月の医療費が80,100(平成18年9月までは
72,300円)を超えていれば、高額療養費の手続きができます。
(病院・外来診療・入院診療ごとに、21000円を超えていれば、世帯で合算して
超えていても該当します。
ただし、健康保険の制度ですので、不妊治療や特殊な歯科診療などの自費支払いは
該当しません。)
(図をクリックすると説明を見る事が出来ます)

高額療養費
http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu06.htm
■重い病気などで病院等に長期入院したり、治療が長引く場合には、医療 費の自己負担
額が高額となります。そのため家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担
限度額)を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。
ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己
負担額は対象になりません。
■被保険者、被扶養者ともに1人1か月の自己負担限度額は所得に応じて算出されます。
また、高額療養費の自己負担限度額に達しない場合であっても、同一月に同 一世帯で
21,000 円以上超えるものが2件以上生じたときは、これらを合算して自 己負担限度額
を超えた金額が支給されます。
同一人が同一月に2つ以上の医療機関にかかり、それぞれ21,000 円以上になった場合
も同様です。(70~74歳の方がいる世帯では算定方法が異なります。)
なお、同一世帯で1年間(直近12か月)に3回以上高額療養費の支給を受けている
場合は、4回目からは自己負担限度額が変わります。

高額療養費制度について
国民健康保険の方のページ 
http://www.enjoy.ne.jp/~h.simizu/kougaku2.html



高額療養費 4月から制度改正
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/nedan/20070330ik0c.htm
(2007.3.30の記事です)

高額療養費パーフェクトマスター
http://www.bms.co.jp/kogakuryoyo/

【高額療養費制度】100万円の医療費も自己負担は9万円
http://president.jp.reuters.com/article/2009/03/04/F49AE880-021B-11DE-9E23-82BA3E99CD51.php



蓄膿症の手術に備えて 高額医療費制度を知ろう!-蓄膿症ガイド
http://hagajun.com/chikunosyo/2009/03/post-29.html


新型インフルエンザ関連>
愛知県内で初、女性2人が新型インフルエンザ感染
愛知県は1日、同県丹羽郡に住む40代女性と、日進市に住む20代女性が、新型
インフルエンザに感染していると発表した。
愛知県初の新型インフル患者で、東海3県でも初めて。丹羽郡の女性、日進市の女性
とも米国帰りで、いずれも症状は落ち着いている。家族や旅行同行者らに、高熱など
の症状は出ていないという。

丹羽郡の女性は5月20日から30日までハワイに旅行し、30日夕に同県の中部
空港に到着した。
31日午前、38.8度の熱が出て、同日夜に発熱外来を受診し、簡易検査でA型
陽性と出た。その後、県衛生研究所でのPCR検査で感染が確定した。女性は31日
夜にタミフルを服用。現在は平熱だが、感染拡大を防ぐため、感染症指定医療機関
春日井市民病院に入院している。

日進市の女性は旅行先の米国フロリダ州オーランド市から30日、中部空港に到着
後に発症し、6月1日に発熱外来を受診した。
旅行には夫が同行したが、症状は
見られないという。1日夜も38.2度の熱があるが、容体は安定しているという。

全国の累計は1日午後11時現在で14都府県の384人になった。

http://www.asahi.com/national/update/0601/NGY200906010013.html
<コメント>
関西、関東に続きいよいよ大都市圏を持つ愛知県にも波及しました。


新型インフルエンザの検査の流れ
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出典 朝日新聞・朝刊2009.5.2
版権 朝日新聞社

<自遊時間> 
夫婦同時死亡、保険金は妻側に 最高裁が初判断
死亡保険の契約者の夫と、受取人の妻が同時に死亡した場合、誰に保険金を受け
取る権利があるかが争われた2件の訴訟の上告審判決で、受取人である妻側の
相続人だけとの初判断を示した。
その上で、夫の相続人側にも受け取る権利があると主張した保険会社と農協の
上告を棄却。
単独での受け取りを求めていた妻側相続人の勝訴が確定した。
http://www.excite.co.jp/News/society/20090602/Kyodo_OT_CO2009060201000273.html
2009年6月2日 11時40分
<コメント>
こんな事(判)例もあるのですね。