蚊に刺さされるの どんな人?

原因はお酒? 「蚊に刺されやすい人ってどんな人?」


夏の天敵「蚊」。
痒くてガマンできずにかいてしまって、跡が残る…という経験が誰にでもある
でしょう。
でも、同じ時間同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と、刺されにくい人が
いるのは不思議でもあります。
蚊に刺されやすいのは一般的に以下のような人だと言われています。

・O型の人
・お酒をよく飲む人
・暗い色の服を着ている人、色黒の人


今の日本では蚊に刺されたからと言って病気になるわけではありませんが、
できることなら避けたいものです。


夏になると、蚊が増えますよ。
刺されるとかゆいし、気をつけていても我慢できずについつい掻いてしまって血
が出ることもしばしばです。
さらに年齢を重ねて新陳代謝が鈍ったカラダだと、蚊に刺された跡もなかなか
消えません。
そうなると「我慢すればよかった…」と思っても、もう後の祭りです。
 
できれば、蚊に刺されないように何とか予防したいものですが、実はお酒をよく
飲む人は、蚊に刺されやすいという説があります。
果たしてそれは本当なのでしょうか。
 


どうして蚊は人を刺すのか

日本では蚊に刺されたからと言って、大きな病気にかかることはありませんが、
海外ではマラリアなどの感染症の原因にもなることもある蚊。
日本には100種類くらいの蚊がいると言われています。
その中でも人を刺す蚊は「ヒトスジシマカ」という黒と白の縞々模様の蚊と、
アカイエカ」と言う赤っぽい蚊の2種類です。
 
実は人を刺すのは、メスの蚊だけです。
蚊は通常、花の蜜や果汁、樹液などをエサとしているのですが、メスの蚊は
産卵期になるとタンパク質が必要なため、人の皮膚を刺し血を吸うようになる
のです。
冬でも刺されることがあるのは、最近では冬も産卵しているということのよう
です。

あごひげのようなセンサーで二酸化炭素を感じて、人に近づくといわれます。
肌にとまるときは、体温やにおいを目安にします。

でも、ハチなどに刺されると痛みを感じるのに、蚊に刺されるとかゆみを感じる…
これってどうしてなんでしょうか。


どうして蚊に刺されるとかゆくなるのか

人間の血液は、空気にふれると固まるという性質があります。
そうすると、蚊は、うまくタンパク質を吸収することができないため、血液を
吸うと同時に、人間の体内へ唾液を流し込みます。
蚊の唾液には、血液が空気にふれても固まらないようにする成分や、刺された時
の痛みを和らげる成分が含まれています。
しかし、その唾液に皮膚がアレルギー反応を起こすので、かゆみを感じるように
なるのです。
 
痛みを感じなくなるのと引き替えに、私たちはかゆみを感じていたのです。


蚊に刺されやすい人ってどんな人??

蚊に刺されるのは、かゆくてつらいですが、同じ場所に同じ時間だけいても、
蚊に刺されやすい人と、刺されにくい人がいます。
その違いは一体どこにあるのでしょうか。
また、蚊はどのような人に近づいてくるのでしょうか。


▼O型の人
O型の人は、一般的に蚊に刺されやすいと言われています。
それは、これまでにもいろいろな研究で明らかになっています。
その原因はどうやら、O型の人の赤血球の表面を覆っている物質にあるよう
です。
 
O型の人の血液型の表面を覆う物質は、花の蜜と非常に似ています。
だから、蚊は花の密と間違えてO型の人に近づいてくるそうです。
 
蚊に刺されやすいと思っている人でO型の人はいませんか?
もしかしたら、原因は血液型にあるのかもしれません。

一方、蚊が空中から体内の血液を選別して「あの人はO型だから」と狙うのは
無理という人もいます。
しかし、実際に血液型との関係を調べて専門誌に発表した人がいます。
その結果はO型、B型、AB型、A型の順に止まりやすかったとのことでした。
ちなみにO型の人はA型の1.7倍も止まったそうです。
残念ながら刺されやすかったかどうかは不明でした。
こらは国内の研究ですが、米国の研究でもまったく同じ順番だったようです。

この国内での実験をした方は、一般的に刺されやすい人として
○適度な汗をかいている人
○運動や飲酒で二酸化炭素の排出量が増えている人
○体温が高い人
を挙げています。


▼ お酒をよく飲む人
蚊は、二酸化炭素を目印に人間を発見します。
つまり、人間が呼吸をする時に吐き出す二酸化炭素によって、蚊は人間を見
つけるのです。
二酸化炭素をはき出す生物=ほ乳類であることを蚊は知っているのです。

では、お酒をよく飲むことと、二酸化炭素を目印にすることは、一体どんな
関係があるのでしょうか。
 
肝臓で、アルコールを分解する際に、アセトアルデヒド、酢酸、水と二酸化
炭素の順に分解され、最後には尿と汗として排出されます。
 
すなわち、お酒を飲むと、アルコールを分解している途中で二酸化炭素
吐き出す量が増え、さらに呼吸数も増えているため、蚊に見つけられやすく
なる、つまり刺されやすくなるのです。


▼ 暗い色の服を着ている人
これは、体質やカラダの問題ではありませんが、蚊は明るい色や電気の周り
に集まっているイメージがありますが、
実は暗い色を好みます。
光に集まっているように見えますが、暗闇にいる蚊はただ、私たちには見え
ていないだけなのです。

白い服を着ている人よりも、黒い服を着ている人に蚊が多く集まったという
実験データもあります。
しかも、黒い服を着ている人に集まった蚊の数は、白い服を着ている人の
10倍とか…。
この論理でいくと、色白の人よりも、色黒の人の方が蚊が集まりやすいと
いうことにもなります。
 
蚊に刺されやすい自覚のある人は、明るい色の服を着て出かけた方がよさ
そうですね。
また、日焼けしやすい体質の人や、色黒の人も、外出する時には、できる
だけ露出した服装は避け、明るい色の服を羽織るようにしましょう。

■ 最後に…
蚊に刺されやすい人の条件を書いてきましたが、上記に当てはまらないから
と言って、蚊に刺されないというわけではないのでそこは注意してください。
 
夏場は、ビアガーデンや、キャンプなど夜の屋外で飲む機会も増えるかと
思います。
でも、そんな場所で飲むことは、蚊にとって格好のエサになります。
 
虫除けスプレーを塗る、露出を極力避ける、明るい色の服を着るなど、お
酒をおいしく飲むためにも、しっかり対策をしてから出かけて下さい。

日本には、昔から除虫菊を原料とした蚊取り線香があります。
このように蚊よけにハーブなどの植物も使えます。
窓辺にゼラニウムを置くといいという人もいます。
ラベンダーやローズマリーのアロマオイルを薄めて液を作り、部屋にスプレー
をするのもいいようです。
戸外では、ローズマリーの茎をまき、踏んで香を出す方法もあります。


<参考および引用サイト>
原因はお酒? 「蚊に刺されやすい人ってどんな人?」
(一部改変)

<コメント>
イタリアのサミットも終わりました。
地球温暖化対策としての二酸化炭素排ガス規制についても話し合われました
が、考えてみれば人間そのものが規制対象ですね。


<関連サイト>
蚊に刺されたかゆみを止める
裏ワザを検証してみた!

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真提供/害虫防除技術研究所 医学博士 白井良和
蚊に刺されているとき、腕に力を入れると筋肉が締まって蚊の針が抜けなくなるのだとか。その瞬間にパシッと叩けば、かゆみは残れど気持ちだけはスッキリ…?
http://r25.jp/b/honshi/a/link_review_details/id/110000004781

蚊に「よく刺される人」とは?
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/mo90701a.htm

犯行現場にいた蚊が吸った血を解析して容疑者の特定に成功する
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081224_mosquito_search/