家族が新型インフルエンザ にかかったら

今回の新型インフルエンザは決して毒性が強いというわけではありませんが、若い方や合併症のない方の死亡例も報告されるようになって来ました。
これは季節型インフルエンザではあまり報告のないことで油断は出来ません。
感染力については免疫がないために非常に強いという特徴があります。

当院でも4人兄弟の未成年者のうち、3人が立て続けに感染しました。
そして、3人目に来院した兄弟は発熱後1時間で行った簡易検査でくっきり陽性でした。
ウイルスの増殖力が強いことを物語っています。

きょうは家族がかかってしまった時にどうすればよいかということがテーマです。









新型インフルエンザ 家族に感染者が出た場合の対処法を検証しました。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00155644.html
(動画で解説しています)
■市中の感染率よりも、家族内の感染率は3倍くらい高い。
■一番注意するのは「飛まつ感染」。
患者の世話をするときはマスクを着用し、こまめに手洗いをすることも大事。
■廣津医師は「インフルエンザウイルスというのは、飛まつによって呼吸器から呼吸器にうつるんで、食器だとか衣類から感染することはまずない。患者さんが使った食器、衣類を一緒に洗っても、全然問題ないですね。タオルから感染することも、まずないと思うんですけど、ただタオルを患者さんが使ったあと、すぐに健康者がそれを使うと、うつる可能性はあると思います。ですから、使ったタオルはある程度、干して。干していれば、健康者が触っても大丈夫だと思います。」
■廣津医師は「新型インフルエンザのウイルスは、どれくらいの寿命があるかというのは、まだわかっていないんですけれども、季節型のインフルエンザですと、熱が下がっても2~4日ウイルスは残っている。熱が下がっても、最低2日間は人と接触しない方がいいと思います」と語った。


以下は本人がかかってしまった場合の家族への配慮の話です。
Q
自宅で療養しています。
家族が同居しているのですがこのような注意が必要ですか?

A
同居している家族への感染を確実に予防することは困難です。ただし、なるべく感染しないように、以下のことを心がけてください。
患者であるあなたは・・・
・咳エチケット(次の項)を守りましょう
・手をこまめに洗いましょう
・処方されたお薬は指示通りに最後まで飲みましょう
・水分補給と十分な睡眠を心がけましょう
患者の同居者は・・・
・患者の看護をしたあとなど、手をこまめに洗いましょう
・可能なら患者と別の部屋で過ごしましょう
・マスクの感染予防効果は限定的ですが、患者と接するときには、なるべくマスクを着用しましょう
※ 患者の使用した食器類や衣類は、通常の洗濯・洗浄及び乾燥で消毒できます
とくに、持病があったり、妊娠している方などが同居している場合には、なるべく別の部屋で過ごすようするなど、より確実な感染予防を心がけてください。また、念のためかかりつけの医師に相談しておきましょう。医師の判断により、予防のためのお薬が処方されることがあります。
出典
厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_what.html