おなかの痛み(腹痛)といってもさまざまです。
医療機関へ駆け込むほどではないけれど、たびたび腹痛が起きて困るという人も多くいます。
繰り返す腹痛の原因はさまざまです。
もちろん原因によって対処法はさまざまです。
放置しておいてよい場合もありますが、中には重大な病気が原因の場合もあって放っておいて手遅れになってしまう場合もあるのです。
医療機関へ駆け込むほどではないけれど、たびたび腹痛が起きて困るという人も多くいます。
繰り返す腹痛の原因はさまざまです。
もちろん原因によって対処法はさまざまです。
放置しておいてよい場合もありますが、中には重大な病気が原因の場合もあって放っておいて手遅れになってしまう場合もあるのです。
今回は前者を中心に質疑応答形式でまとめてみました。
Q おなかがすくと痛みます
A 胃潰瘍や十二指腸潰瘍かも知れません
胃と十二指腸の粘膜にできた潰瘍を、それぞれ胃潰瘍、十二指腸潰瘍といいます。
空腹時にも胃酸が出ていると、潰瘍を直接刺激するため、痛みが出やすくなります。
A 胃潰瘍や十二指腸潰瘍かも知れません
胃と十二指腸の粘膜にできた潰瘍を、それぞれ胃潰瘍、十二指腸潰瘍といいます。
空腹時にも胃酸が出ていると、潰瘍を直接刺激するため、痛みが出やすくなります。
Q 油っこいものを食べたときに痛みます
A 胆石症や慢性膵炎かも知れません
油っこいものを消化するには、より濃度の高い「胆汁」や「膵液」などの消化液が必要になります。
そのときの胆のうや膵臓の反応から、痛みが起こることがあります。
胆石症とは、胆汁の通り道に結石ができる病気です。
A 胆石症や慢性膵炎かも知れません
油っこいものを消化するには、より濃度の高い「胆汁」や「膵液」などの消化液が必要になります。
そのときの胆のうや膵臓の反応から、痛みが起こることがあります。
胆石症とは、胆汁の通り道に結石ができる病気です。
Q いつも食後におなかが痛くなります
A 胃炎、腸炎、慢性胆嚢炎かもしれません
胃や腸、胆嚢の粘膜に慢性的な炎症が起こっている状態を、それぞれ胃炎、腸炎、慢性胆嚢炎といい ます。
粘膜が荒れていたり胃酸が出過ぎたりすると、食後に重い感じや痛みが起こりやすくなります。
A 胃炎、腸炎、慢性胆嚢炎かもしれません
胃や腸、胆嚢の粘膜に慢性的な炎症が起こっている状態を、それぞれ胃炎、腸炎、慢性胆嚢炎といい ます。
粘膜が荒れていたり胃酸が出過ぎたりすると、食後に重い感じや痛みが起こりやすくなります。
Q お酒を飲んだあとにおなかが痛みます
A 慢性膵炎かもしれません
慢性膵炎では、主にアルコールによって直接膵臓の細胞が障害され、膵液が変化して滑らかに流れな くなります。
この状態で膵臓が反応すると、痛みが生じます。
A 慢性膵炎かもしれません
慢性膵炎では、主にアルコールによって直接膵臓の細胞が障害され、膵液が変化して滑らかに流れな くなります。
この状態で膵臓が反応すると、痛みが生じます。
Q 排尿時や排便後におなかが痛みます
A 膀胱炎かもしれません
膀胱炎では、尿道から大腸菌んどの細菌が侵入し、膀胱の粘膜に感染して炎症を起こします。
膀胱に尿がたまりにくくなり、排尿によって膀胱が刺激を受けることで痛みが現れやすくなります。
A 膀胱炎かもしれません
膀胱炎では、尿道から大腸菌んどの細菌が侵入し、膀胱の粘膜に感染して炎症を起こします。
膀胱に尿がたまりにくくなり、排尿によって膀胱が刺激を受けることで痛みが現れやすくなります。
Q 便秘とともにおなかが痛くなります
A 大腸憩室炎の可能性も考えられます
大腸憩室炎とは、大腸の粘膜の一部にできたくぼみ(憩室)に便がたまり、炎症が起こった状態です 。
便秘などで腸内の圧力が高まると、ますます血流が悪くなり、細菌の繁殖が進行します。
A 大腸憩室炎の可能性も考えられます
大腸憩室炎とは、大腸の粘膜の一部にできたくぼみ(憩室)に便がたまり、炎症が起こった状態です 。
便秘などで腸内の圧力が高まると、ますます血流が悪くなり、細菌の繁殖が進行します。
Q 排尿時や排尿後におなかが痛みます
A 膀胱炎かもしれません
膀胱炎では、尿道から大腸菌などの細菌が侵入し、膀胱の粘膜に感染して炎症を起こします。
膀胱に尿がたまりにくくなり、排尿によって膀胱が刺激を受けることで痛みが現れやすくなります。
A 膀胱炎かもしれません
膀胱炎では、尿道から大腸菌などの細菌が侵入し、膀胱の粘膜に感染して炎症を起こします。
膀胱に尿がたまりにくくなり、排尿によって膀胱が刺激を受けることで痛みが現れやすくなります。
Q おなかが張って痛みを感じます
A ガスがたまっているのでしょうが、腸閉塞の可能性も考えられます
ガスがたまると、痛みが現れます。
腸閉塞でも同様の痛みが生じます。
腸閉塞では、腸がねじれて完全に閉塞するもの(腸捻転)から、癒着によって折れ曲がったりするも のまで多様です。
A ガスがたまっているのでしょうが、腸閉塞の可能性も考えられます
ガスがたまると、痛みが現れます。
腸閉塞でも同様の痛みが生じます。
腸閉塞では、腸がねじれて完全に閉塞するもの(腸捻転)から、癒着によって折れ曲がったりするも のまで多様です。
Q ストレスを感じると痛みが現れます
A 機能性消化不良や過敏性腸症候群かもしれません
おなかの痛みで特にストレスと関係が深いのは機能性消化不良(NUD)と過敏性腸症候群(IBS)。
前者では、食道や胃、十二指腸、胆嚢に潰瘍や炎症は認められないものの、これらの消化器が過敏に なっていて消化不良などが起きます。
後者では、腸内に炎症や潰瘍がないのに、便秘や下痢を繰り返します。
A 機能性消化不良や過敏性腸症候群かもしれません
おなかの痛みで特にストレスと関係が深いのは機能性消化不良(NUD)と過敏性腸症候群(IBS)。
前者では、食道や胃、十二指腸、胆嚢に潰瘍や炎症は認められないものの、これらの消化器が過敏に なっていて消化不良などが起きます。
後者では、腸内に炎症や潰瘍がないのに、便秘や下痢を繰り返します。
Q 牛乳を飲むと、必ずおなかが痛くなります
A 乳糖不耐症です
乳糖不耐症では、牛乳に含まれる糖である「乳糖」を分解する酵素がなかったり、あっても働きが悪 いため、乳糖を消化できず、腹痛や下痢が起きます。
牛乳を飲まなければならない場合には、事前に乳糖を分解する薬を飲みます。
カルシウムは摂取するときは、牛乳はできるだけ避けて、ヨーグルトやチーズなどから摂取します。
A 乳糖不耐症です
乳糖不耐症では、牛乳に含まれる糖である「乳糖」を分解する酵素がなかったり、あっても働きが悪 いため、乳糖を消化できず、腹痛や下痢が起きます。
牛乳を飲まなければならない場合には、事前に乳糖を分解する薬を飲みます。
カルシウムは摂取するときは、牛乳はできるだけ避けて、ヨーグルトやチーズなどから摂取します。
Q 薬を飲んだあとにおなかが痛くなります
A 薬の影響だと考えられます
「抗血小板薬」や「消炎鎮痛薬」などを連用すると、血流障害が起こり、おなかの冷えや痛みが起こ ることがあります。
薬の使用をやめればおなかの痛みは起こらなくなりますが、服薬を自己診断でやめてはいけません。
A 薬の影響だと考えられます
「抗血小板薬」や「消炎鎮痛薬」などを連用すると、血流障害が起こり、おなかの冷えや痛みが起こ ることがあります。
薬の使用をやめればおなかの痛みは起こらなくなりますが、服薬を自己診断でやめてはいけません。
<きょうの一曲> 美しく青きドナウ
New Year's Concert 2010 Vienna"Dunarea albastra" Johann Strauss II /Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=AGpRbPVzdN8&feature=related
New Year's Concert 2010 Vienna"Dunarea albastra" Johann Strauss II /Part 1
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読んでいただいて有難うございます。
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