減塩 その3

日本に比較して塩分の摂取量の少ない米国で全国的な減塩運動の広がりがあります。

そのことについては



でもとりあげました。


最近も世界的な超一流医学雑誌に1日3グラムの減塩が有効という記事が出ていました。
日本人にはとても達成できそうにない数字です。
香辛料の多様など何らかの工夫も要りそうです。



#1日3グラムの減塩、米国民9万人の命救う可能性=研究
米国の研究グループは20日、米国民が塩分摂取量を1日3グラム減らした場合、1年で最高6万6000件の脳卒中と9万9000件の心臓発作を防ぐことができ、9万2000人の命が救われる可能性があるという研究結果を発表した。
医療費も年間240億ドル(約2兆2000万円)削減できるという。

研究に参加した米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のKirsten Bibbins-Domingo博士らは、喫煙を50%削減する効果に匹敵する効果があると見ており、減塩で肥満の割合も著しく低下するとしている。

米国では、高血圧や心疾患の一因にもなる塩が過剰に使われることも多く、塩分の75%─80%は加工食品から摂取されている。
米国人男性の1日あたりの平均摂取量は10.4グラムで、女性は7.3グラムとなっており、増加傾向にある。

医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載されたこの研究は、米政府が塩分摂取量を減らすためのプログラムを実行した場合、プログラムの費用1ドルあたりの医療費削減効果は6─12ドルになるだろうと指摘している。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-13454920100121
出典 ロイターニュース 2009.1.21
版権 ロイター通信社

<コメント>
(厳しい)減塩が喫煙を50%削減する効果に匹敵する効果がある、塩分の75%─80%は加工食品から摂取されていること、費用対効果が大きいことがわかりました。
すくなくとも、メタボ健診よりはるかに効果が大きいはずです。


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出典 朝日新聞・朝刊 2010.1.19
版権 朝日新聞社


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出典 朝日新聞・朝刊 2010.1.20
版権 朝日新聞社



<番外編>
こんなサービス欲しいですか???

#ベッドに人のぬくもり、ホリデイ・インが新サービス
世界的なホテルチェーンのホリデイ・インは今月、従業員がベッドを温めるサービスを、英国で試験的に導入している。 

このサービスが受けられるのは、ロンドンとマンチェスターにある計3カ所のホテルで、客がベッドを使う前に、フリースのパジャマを着た従業員がベッドに入り温めておいてくれるという。
温度が基準の20度に達したかどうかは、温度計で確認する。

同チェーンのスポークスマンは、電子メールで「ベッドに巨大な湯たんぽを入れるようなもの」と説明。
従業員が事前にシャワーを浴びるかどうかについては言及しなかったが、髪の毛は覆うとしている。

同社はこの「革新的な」サービスが、英国を襲った寒波に対応するものだとしており、エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ博士が「この方法は眠りを助ける」と評価していることもアピールしている。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-13465520100122
出典 ロイターニュース 2009.1.22
版権 ロイター通信社

<コメント>
真面目なところが何だか笑えません(笑えます)。



<きょうの一曲>
Ave Maria (アベマリア) - Caccini
http://www.youtube.com/watch?v=QFt3EbW0l14




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読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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