「お子さんを横抱きにしてくださいね」
この薬液は、激しい下痢や嘔吐(おうと)などを伴う「ロタウイルス胃腸炎」の予防ワクチン。
国内で11月に発売されたばかりの新しいワクチンだ。
自費で行う任意接種で、費用は1回1万5000円程度。
生後6週間から同6か月までに2回接種し、2回の接種は、4週間以上の間隔を空ける。
国内で11月に発売されたばかりの新しいワクチンだ。
自費で行う任意接種で、費用は1回1万5000円程度。
生後6週間から同6か月までに2回接種し、2回の接種は、4週間以上の間隔を空ける。
未来ちゃんの母親、真紀子さん(28)は「接種できるのは今しかなく、かかって重症化すると大変なので、受けさせることにしました」と話す。
B子さんは「ミルクを飲んでくれなかったため、市販の経口補水液をこまめに与えるよう気をつけました」と振り返る。
日本小児救急医学会理事長で、北九州市立八幡病院長の市川光太郎さんは「この病気に対する有効な治療法はなく、自然にウイルスが体外に排出されるのを待つしかない。しかし、ワクチンを接種することで、ロタウイルス胃腸炎に感染して小児救急にやってくる患者を減らすことができる」と期待を寄せる。
今回、発売されたワクチンは、病原体の毒性を弱めた「生ワクチン」だ。
来年には、別の生ワクチンも発売される見通しだ。
来年には、別の生ワクチンも発売される見通しだ。
これらの予防ワクチンを接種しても100%感染を防げるわけではない。
だが、感染した場合も、重症化せずに軽くて済む。
だが、感染した場合も、重症化せずに軽くて済む。
市川さんは「ワクチンを接種しやすくするため、国には費用を助成するなどの対応をとってほしい」と訴えている。