治療は、ウイルスの増殖を抑える働きのある「インターフェロン」、「ペグインターフェロン」の注射や、抗ウイルスの飲み薬「リバビリン」を用いる。
ウイルスの型(1型、2型)と量によって、使う薬の組み合わせや治療期間は異なる。
ウイルスの型(1型、2型)と量によって、使う薬の組み合わせや治療期間は異なる。
日本人の場合、治療の難しい「1型」が70%で、うち80%がウイルス量の多いタイプだ。
「1型・高ウイルス量」は最も治療が難しく、ペグインターフェロン(週1回注射)とリバビリン(毎日服用)を併用する治療を48週続け、ウイルスを完全に排除できるのは49%だった。
「1型・高ウイルス量」は最も治療が難しく、ペグインターフェロン(週1回注射)とリバビリン(毎日服用)を併用する治療を48週続け、ウイルスを完全に排除できるのは49%だった。
今回新たに加わるのは、「テラプレビル(商品名テラビック)」という飲み薬だ。
ウイルスの複製に関わる「プロテアーゼ」というたんぱくに働きかけ、増殖を抑える。
ウイルスの複製に関わる「プロテアーゼ」というたんぱくに働きかけ、増殖を抑える。
初めて治療を受ける「1型・高ウイルス量」患者に対し、ペグインターフェロン(商品名ペグイントロン)とリバビリンを24週併用し、テラプレビルを前半の12週間上乗せしたところ、73%でウイルスが排除された。
従来治療でウイルスが一度消えた後、再びウイルスが増えた患者では、88%に効果があった。
しかし、従来治療でウイルスが消えなかった患者では、34%にとどまった。
しかし、従来治療でウイルスが消えなかった患者では、34%にとどまった。
「効果に満足しています」
3剤を併用する治療で、C型肝炎ウイルスが消えた神奈川県の会社員の男性(59)は、こう話す。
3剤併用を始めて1か月で、効果が表れ始めたという。
「今後は仕事にいっそう精進できます」と顔をほころばせる。
「今後は仕事にいっそう精進できます」と顔をほころばせる。
ただし、この治療は副作用も強い。
治験では、皮膚炎や吐き気などで30%以上の人が治療を中止した。
会社員の男性も、貧血や、電車で気分が悪くなって嘔吐したこともあった。
会社員の男性も、貧血や、電車で気分が悪くなって嘔吐したこともあった。
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