口内のできもの

舌・歯肉・ほお粘膜、がんリスクも

口の中のできものは、いわゆる口内炎から、深刻な病気が隠れている場合まで千差万別。
2週間ほどたってよくならないときは病院へ行く必要がある。
素人判断は危険だ。
 
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▪️口内のできもので代表的なのが「アフタ」と呼ばれる潰瘍。
直径5ミリほどで丸いぽつんとした形をしている。
1ミリほどの凹型のできものができるウイルス性の単純ヘルペスもよく起こる。
原因は不明だが、生活環境が変わったときや季節の変わり目で体力が低下しているときなどに多い。
ステロイド軟膏などが効果的で、ほとんどは数日で治る。
帯状で赤みがある水ぶくれのように腫れる帯状疱疹、ほおの粘膜に白いレース状の模様が広がる扁平苔癬の場合もある。

▪️特に注意したいのが、舌や歯肉、ほおの粘膜にできる白っぽいできもの。
「白板症」と呼ばれ10%前後の確率でがん化する。
50歳以上の男性に多い。赤い「紅板症」と呼ばれるものもあり40%以上の確率でがん化する。
できものが盛り上がり、触って硬いか、コリコリするようなら、舌がんなど口腔がんのリスクが高まる。

▪️予防法には
① 口の中を清潔にする
② 規則正しい生活
③ バランスのよい食事
などが挙げられる。


▪️舌がんは舌の縁、特に奥歯に接するあたりによく出来る。
しつこい口内炎だと思った時は舌がんを疑ってみる必要がある。


参考
朝日新聞・夕刊 2015.3.23



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(がんに興味のある方には素晴らしいサイトです)