胃がん検診のガイドライン

胃がん検診ガイドライン内視鏡検査を対策型・任意型検診に推奨 国立がん研究センター

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1504/1504061.html
国立がん研究センターがん予防・検診研究センターは公式サイトで「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン(GL)」2014年版を発表。
内視鏡検査を「複数の観察研究で死亡率減少効果を示す相応な証拠がある」として,対策型・任意型検診に推奨した。
推奨の裏付けとなる「証拠のレベル」「推奨グレード」ともに従来から対策型検診として推奨されている胃X線検査と肩を並べた。

50歳以上,検診間隔は2~3年
▪️前回GL(2005年版)では胃内視鏡検査については「死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分」と判定。
対策型検診としては推奨せず,任意型検診として個人の判断で検診受診のための情報提供を行うべきと記載されていた。

▪️検診開始年齢と推奨グレードは胃X線検査と同様だが,検診間隔や実施施設の要件に関する但し書きは異なる。

▪️検診対象は50歳以上が望ましく,検診間隔は2~3年とすることが可能である。

▪️その他のペプシノゲン法,ヘリコバクターピロリ抗体,両者の併用法については死亡率減少効果が不明で,対策型検診としては推奨されず「適切な説明に基づく個人の受診は妨げない」と記載された。

<私的コメント>
「50歳以上」ということは、この年齢から「胃がん好発年齢」という認識を持つことが大切です。
そして「胃がんの最大の原因」といわれるピロリ菌については、出来るだけ早期に発見して除菌するという「胃がんの予防」も重要となります。
「検診間隔は2~3年」というのは少し意外でした。
今回のガイドラインの最大の特徴は、胃X線検診による死亡率減少効果は胃内視鏡検査に比べ小さいとの評価が示されてることです。