恐怖の記憶、チョコが緩和 京都産業大教授がマウスで確認
http://www.m3.com/news/general/314120?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD150420&mc.l=98039369▪️チョコレートや肉などに多く含まれる多価飽和脂肪酸が恐怖の記憶を和らげることがマウスの実験で突き止められたという結果が京都産業大総合生命科学部から発表された。
摂取する油の種類で嫌な記憶をコントロールできるという。
うつ病などの治療薬の開発につながる成果で、このほど米科学誌で発表した。
▪️健常とうつ病の症状を示すマウスに、通常と多価飽和脂肪酸を多く含む餌をそれぞれ与えて嫌な記憶がどう変わるかを調べた。
その結果、多価飽和脂肪酸を多く含む場合、健常なマウスでは恐怖を感じた空間の記憶が大きく減少し、うつ病のマウスだと恐怖を感じた時に聞いた音の記憶が薄らぐことを確認した。
その結果、多価飽和脂肪酸を多く含む場合、健常なマウスでは恐怖を感じた空間の記憶が大きく減少し、うつ病のマウスだと恐怖を感じた時に聞いた音の記憶が薄らぐことを確認した。
▪️逆に魚などに多く含まれる多価不飽和脂肪酸を与えると、健常とうつ病の両方のマウスで、恐怖を感じた空間の記憶が増強されることも確認した。
「多価不飽和脂肪酸は記憶力のアップや健康によいとされているが、恐怖の記憶まで高めてしまうことが分かった。今後、油が記憶を変えるメカニズムを詳しく調べ、うつや不安障害の治療薬や診断薬の開発につなげたい」と研究者は話している。
「多価不飽和脂肪酸は記憶力のアップや健康によいとされているが、恐怖の記憶まで高めてしまうことが分かった。今後、油が記憶を変えるメカニズムを詳しく調べ、うつや不安障害の治療薬や診断薬の開発につなげたい」と研究者は話している。