毒キノコにご用心

実りの秋、毒キノコにご用心 食中毒8~9割集中 嘔吐や下痢、重い症状も

秋は毒キノコによる食中毒が多い季節でもある。
専門家は「安易に採って食べないこと」と注意を呼びかけている。

もらいもので・・・
厚生労働省のまとめでは、毒キノコによる年間の食中毒件数は毎年9、10月におよそ8~9割が集中。
2015年は38件(患者数95人)のうち、この2カ月で35件(同92人)を占めた。
症状が軽い場合は医療機関で診察を受けないことも考えられ、実際はもっと多い可能性もある。13年には亡くなった人も1人いた。

ツキヨタケ最多
06~15年の毒キノコによる食中毒発生状況をキノコの種類別に分類したところ、ツキヨタケが最多の206件で、全体の4割を占めた。
ツキヨタケは色が茶色でシイタケやヒラタケに似ている。
次に多いのは、クサウラベニタケで87件。
ツキヨタケクサウラベニタケも、食べると嘔吐や下痢、腹痛などの症状がでる。
毒キノコによっては、幻覚やめまいなどの症状が出たり、肝臓や腎臓の機能障害を引き起こしたりするものもある。
 
日本に生えているキノコで名前のついているものは、おおよそ3千種類。
そのうち毒キノコとわかっているのは200種類以上。
よく食べられているのは百数十種類ある。
多くのキノコは毒性があるのかどうかわからない。
スギヒラタケのようにかつては無毒とされていても、食べた人がけいれんや意識障害を起こす急性脳症を発症するケースが04年に相次ぎ、有毒とわかった例もある。
 
毒キノコに共通の特徴はない。
図鑑を参考にしてもよくわからないことがあり、知識のある人でも見分けるのが難しいことがある。
 
厚生労働省によると、キノコ狩りに行って自分で採ったキノコを食べたり、もらったキノコを食べたりして食中毒をおこすケースが多い。
店で販売されたものを買って食べて食中毒を起こしたケースも過去5年で3件あった。
そのため、厚生労働省は「食用と確実に判断できないキノコは絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげない」と注意を促す。
 
もしキノコを食べて体調が悪くなったらすぐに医師の診察を受ける。
その際にはキノコを食べたことを伝え、キノコの残りがあれば持って行くと、原因を探る手がかりになる。

■熱に強い「毒」
「ナスと一緒に調理すると食べられる」「地味な色のキノコは食べられる」「柄が縦に割けるキノコは食べられる」といった言い伝えも根拠がない。
 
毒キノコの毒は全般的に熱に強いものが多い。
毒キノコによる食中毒事例を見ると『ナスと炒めた』という事例も多く、天ぷらでも食中毒事例が報告されている。
 
地味な色の毒キノコもあれば、派手な色をした食べられるキノコもある。
言い伝えは信じてはいけない。

 
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参考
朝日新聞・朝刊 2016.10.13


<関連サイト>
キノコ狩りご注意
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/34431658.html

毒きのこによる食中毒に注意しましょう!
 
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http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/020071/05/05-02-01.html

代表的な毒きのこ 見分け方も紹介
http://matome.naver.jp/odai/2131513748199553401