グラウンドゴルフ

グラウンドゴルフ 手軽に自分なりにプレー、シニアに人気

ボールをクラブで打ってゴルフのパットのように転がし、「ホールポスト」に入れて楽しむ「グラウンドゴルフ」が人気だ。
愛好者は360万人。
シニアスポーツの代表格になっている。
 
千葉県の生涯学習団体「いきいき大学」の教室では広場に週1回、20人前後が集まって楽しんでいる。
グラウンドゴルフは普通のゴルフと違い、場所に合わせてコースの数や距離を設定できる。
この教室では「標準」より多い、9ホールを設け、距離に関係なく各ホールとも3打を「パー」としていた。
途中に障害物を置いて難易度を調整するなど、独自の工夫もある。
 
2時間近くかけて3ラウンドを回ったOさん(83)は「最適の運動量です」と話した。
「参加者のレベルや好みに合わせて、自由に楽しめる」と、部長のFさん(85)はいう。
 
日本グラウンド・ゴルフ協会のスポーツドクターのS目白大教授は「若いころはスポーツを楽しんでいたのに、シニアになってやめる人も多い。グラウンドゴルフは、軽めの運動を長く続けられる利点がある」という。
 
2年前、愛好者と一般高齢者の計525人を調査したところ、愛好者は「椅子からの立ち上がりテスト」などが好成績で、要介護になるリスク度が40%以上も低かった。
 
調査前は「運動量としては少ないのでは」と懸念したが、実際に観察すると参加者はマイペースでしっかりと歩行数などを確保していた。
自分の体に自信を持つことで、転倒などの不安も減り、積極的な活動に結びついていると考えられる。
仲間と一緒に楽しむことで、心の健康にもなる。

参考・引用一部改変
朝日新聞・2017.12.9