ピロリ菌 除菌後も油断禁物
胃がんの原因のほとんどがピロリ菌の感染だ。世界保健機関(WHO)もピロリ菌をたばこやアスベストと並んで、「確実な発がん因子」と認定している。ピロリ菌に感染している人が、塩分の多い食事や喫煙を続けると、胃がんのリスクが高くなるのだ。
内視鏡で胃の粘膜を観察すると、ピロリ菌に感染しているかいないかはすぐに分かる。
感染のない胃の表面はなめらかでみずみずしい光沢がある。
一方、感染があると全体的に赤くなり、みずみずしさがなくなる。
さらに長く感染していると、胃粘膜はやせ細り、ペラペラになってしまう。
この状態を「萎縮性胃炎」といい、胃がんができやすくなる。
感染のない胃の表面はなめらかでみずみずしい光沢がある。
一方、感染があると全体的に赤くなり、みずみずしさがなくなる。
さらに長く感染していると、胃粘膜はやせ細り、ペラペラになってしまう。
この状態を「萎縮性胃炎」といい、胃がんができやすくなる。
たとえば、早期胃がんの治療後にピロリ菌を除菌した患者さんは、除菌をしなかった患者さんと比べ、3年以内に新しい胃がんが発生した人が約3分の1だったと報告されている。
WHOもピロリ菌除菌に胃がん予防効果があることを認めている。
日本ヘリコバクター学会も、ピロリ菌に感染している全員に除菌を推奨している。
WHOもピロリ菌除菌に胃がん予防効果があることを認めている。
日本ヘリコバクター学会も、ピロリ菌に感染している全員に除菌を推奨している。
ここで注意してほしいのは、除菌で胃がんのリスクは減るとしても、長年の感染によるダメージが完全に消えるわけではないということだ。
油断は禁物だ。
また、除菌の前からあった微小な胃がんが、徐々に進行してくるケースも少なくない。
油断は禁物だ。
また、除菌の前からあった微小な胃がんが、徐々に進行してくるケースも少なくない。
「除菌すれば胃がんにはならない」といった誤解もあるようだ。
除菌に成功すると、定期的な検査をやめてしまう人も少なくない。
たとえ除菌をしても、もともと感染がない人に比べれば、胃がんのリスクは高いといえる。
除菌後も定期的な検査をけっして怠ってはならない。
除菌に成功すると、定期的な検査をやめてしまう人も少なくない。
たとえ除菌をしても、もともと感染がない人に比べれば、胃がんのリスクは高いといえる。
除菌後も定期的な検査をけっして怠ってはならない。