高血圧 小分けの運動でも効果あり

イメージ 1

千住 博 「水の惑星♯8青い岸」大判 リトグラフ版画
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v32738613?u=;ginza_kaigakan


昨日に続き
NHKきょうの健康」  2005.10
自治医大 島田和幸先生
の放送から紹介させていただきます。

小分けの運動でも効果あり
      
運動は血液の循環をよくして、血圧を下げる効果があります。
1曰30分以上の運動が勧められますが、まずは、階段を使うようにするなど、1歩でも多く歩くことから始めてみましょう。

運動と血圧 運動不足は高血圧のほか、肥満や糖尿病を招く要因に


自動車での移動やデスクワークなど、現代人は運動不足になりやすい生活を送っています。
運動不足は、高血圧の大きな要因の1つです。
運動不足だと、血圧が高くなるだけでなく、肥満や糖尿
病、高脂血症なども招きやすくなります。

1日の歩数が運動量の目安に運動量の目安の1つとして、1日の歩数が挙げられます。
適切な運動量は、運動の目的や体力などに応じてひとりひとり異なりますが、健康を維持するためには、一般に「1日1万歩程度」相当の運動量が推奨されています。
ところが、大半の人は、この運動量を満たしていないのが現状です。
自分がどのくらい運動しているのかを把握するために、一度歩数計をつけて計ってみるのもよいでしよう:
血圧をコントロールするためには、”毎日1歩で
も多く歩く”という姿勢がとても大切です。

運動の効果 高い血圧でなくても、全身に血液を送ることができる

運動には、血圧を下げて、安定させる効果があります。なぜ運動によって血圧が下がるのでしょうか。
その理由の1つに、運動をすると末梢の血管が開き、その結果、血液の循環がよくなることが挙げられます。
運動によって血液の循環がよくなると、高い圧力(血圧)をかけなくても、全身に血液が行き渡るようになり、血圧が下がってくるのです。
約2か月で収縮期血圧が11mmHg低下
2004年に改訂された日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」でも、運動による降圧効果が示されています。それによると、有酸素運動を1日30分以上、10週間行ったところ、平均で「収縮期11mmHg、拡張期6mmHg」の血圧低下が確認されました。
そのほか、運動は、肥満や糖尿病、高脂血症などの予防や改善にもつながることがわかっています。(注1)

運動のポイント 正しい運動法を身につけて日課にする

血圧を下げる効果が期待できるのは、酸素を体内に取り入れながら行う、有酸素運動(注2)です。
なかでもお勧めなのが、ウオーキングです。
ただし、気軽にできるウオーキングでも、間違った歩き方をしていると、筋肉や関節を傷めてしまうこともあります。ウオーキングの前後には、ストレッチングを行うようにし、正しいウオーキング法)を身につけましょう。
そのほうが運動効果もアップします。

小分けの運動でも効果あり
運動の効果は”貯金”ができません。
若いころによく運動していたとしても、現在は運動不足と
いう場合は、健康に対する効果は期待できません。
血圧コントロールのためには、1日30分以上の運動時間を”日課”として組み込むのが理想的です。
それが難しい場合は、1日数回に分けて行っても、十分な効果が期待できます。
ただし、糖尿病や臓器障害のある人、心血管病の発症リスクが高い人などは、必ず医師のチェックを受けてから運動を始めてください。


<コメント>
小分けの運動でいいというのは、うれしい話ですね。
非常に参考になります。
テレビを見ているときやお風呂の中でもできるわけです。
あの忙しい日野原重明先生も合間合間に運動をしてみえます。
室内での「ながら運動」なら、いつでも出来るし、長続きします。
11月5日朝日新聞の朝刊に、「歯周病」が特集されていました。
その中で、「ながらブラッシング」のすすめが出ていました。
1日1回15分ほど、テレビを見たり、本を読んだりしながら磨く。
なんだか似ていますね。

医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/200708