昨日の続きです。
家森幸男先生の本からの
紹介です。
紹介です。
興味を持たれた方は是非、本でお読みください。
素晴らしい本です。
食事に気をつければ、何だか長生きしそうな気にさせてくれます。
素晴らしい本です。
食事に気をつければ、何だか長生きしそうな気にさせてくれます。
イソフラボンの効用はこんなにある!
血圧を下げるしくみ
ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときにできる物質の総称で、イソフラボンもポリフェノールの一種です。
ですから抗酸化作用があるのですが、女性ホルモンンと同じようなはたらきもするので、
血管の内皮細胞が「血液さらさら物質」である一酸化窒素をつくる酵素の遺伝子のはたらき
を助け、高血圧を防いでくれます。
コレステロールを下げるしくみ
肝臓の細胞には「レセプター(受容体ととよばれる受け口があり、悪玉コレステロールを食べるはたらきをします。
女性ホルモンはこの受け口を増やすはたらきをするのですが、イソフラポンをとっていれば、
その女性ホルモンの代わりの役割を果たしてくれるので、悪玉コレステロールが増えるのを
防げるというわけです。
コレステロールは動脈硬化、心臓病の原因になりますから、その予防にもつながります。
がんを防ぐしくみについて
がんがやっかいなのは、大きくなって転移し、広がっていくことです。がん細胞は血管を通じて転移しますから、がんを顕微鏡で診るときには、がん細胞のまわりに
できている血管の様子を参考にして、悪性の度を判断します。
血管が張りめぐらされていると、取り除いたとしても転移している可能性が高いのですが、
イソフラボンには血管が新しくつくられるのを抑える効果があります。
ですから、がん細胞が急速に増殖し転移するのを防ぐと考えられるのです。
イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ていながら、女性ホルモンの悪い面を防ぐはたらき
もします。
女性ホルモンは、時には強くはたらきすぎて、レセプターに入ると、がんを大きくして
しまうもの(エストロゲン)があります。
このとき、イソフラボンをとり入れて先にレセプターに入るようにしておくと、強すぎる女性
ホルモンがレセプターに入ることができず、結果としてがんが大きくなるのを防ぐことが
できます。
また、たとえばダイオキシンなど環境ホルモン(内分泌攪乱物質)は、同じレセプターに
長く居座ってがんを発生させると考えられているのですが、イソフラボンはレセプターに入
ってもすぐに抜けて尿中にどんどん出ていくので、そうした心配もありません。
「女性ホルモンにはがんを大きくする作用もあるから、イソフラボンもとり過ぎはよくない
のでは」という報道がありました。
しかし、実際には女性ホルモンに比べて作用は1000分の1か1万分の1と極めて小さく、
むしろレセプターに入ることで女性ホルモンの強すぎる作用をブロックしてくれます。
漢方薬のように女性ホルモンが不足しているときは補い、強すぎるときは抑えるのです。
昔から使われてきた漢方薬の中にはイソフラボンの入った葛根湯などもあります。
そのほか、風先端の学問の成果から、大豆の新しい効用が明らかになってきました。
脂肪細胞というと、体に脂肪を貯めている厄介なものと考えられがちですが、脂肪がたまって
ない脂肪細胞は体によいものをつくりだす工場のようなはたらきもしています。
その一つがアディポネクチンという物質で、インスリンの感受性を高め、糖尿病になりにくい
体質をつくります。
大豆をとるとアディポネクチンがより多くつくられます。
ですから、大豆は糖尿病の予防にも役立つのです。