今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その11

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二科会/末光利夫/ 師:織田広喜 河上の城 6号
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昨日の続きです。

家森幸男先生の本からの
紹介です。

「今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活」
家森幸男 著  生活人新書  
日本放送出版協会 発行

興味を持たれた方は是非、本でお読みください。
素晴らしい本です。



長寿になるために大豆を食べよう

このようにさまざまな効用のある大豆は、一日に70グラム食べれば、健康に必要な
イソフラボンをとることができます。
日本人ならば、そのくらいの大豆は朝ワンパックの納豆を食べて、夜は冷奴で晩酌、
あるいは枝豆をつまみにビールを飲むくらいで十分にカバーできます。
このとき大切なのは、「食塩の害を打ち消すために積極的に大豆を食べましょう」
と伝えておくことです。
食塩のとりすぎによるナトリウムの害については、これまでもしばしば触れてきました。

しかし、「食塩を1日7グラムに抑えましょう」といっても、そもそも自分が何グラム
とっているかわかりませんから、なかなか実行するのは難しいものです。
その点、塩分の少ない調理で「大豆を一日70グラム食べましょう」という目標なら、
実行しやすいといえます。
大豆には、イソフラボンに限らず、ナトリウムの害を打ち消すカリウムやカルシウム、
マグネシウム、食物繊維なども豊富に含まれています。
こうした目標を立てておけば、大豆を多く食べる一方で自然と食塩の量も減るようで、
平均で1日11 ~12グラムとっていた人が8グラムぐらいまで減らせることが
わかりました。

イソフラボンの効用が広まると、大豆を加工する方法も変わってきました。
イソフラボンが大豆の胚軸という部分に含まれていることはすでにお話ししましたが、
これまで大豆は蛋白が何より大切だと思われていましたから、その大豆蛋白を純粋に
とるために、加工する際、先に表面の繊維をはずすことが頻繁に行われてきたのです。
いわゆる「おから」になる部分です。
しかし、そうすると、表面の繊維と一緒に胚軸も剥がれてしま
い、大豆蛋白は効率的にとれても、イソフラボンは非常に少なくなってしまいます。
逆にいえば、おからこそ、イソフラボンが豊富に含まれてい
る部分なのです。

これを生かすには、たとえば先に大豆をまるごとつぶしておけば、イソフラボンには
蛋白面といったんくっつくと離すのが難しいという性質がありますから、その後
どのように加工しても効果的にイソフラボンをとることができます。
豆乳についても、「おから」を除いてつくるこれまでの製法ではイソフラボンがあまり
含まれないおそれがあったのですが、おからを乾燥させて細かく入れ直すなどして、
イソフラボンもきちんと入るような工夫がなされるようになりました。
そして、大豆を食べるときにおすすめなのは、魚と一緒に食べることです。

先ほども説明しましたように、イソフラボンは肝臓にあるコレステロールのレセプター
を増やしてくれます。
そのレセプターをめがけて肝臓へ入ってきた悪玉コレステロールは、処理されて最終的
に胆汁になりますが、その胆汁になるプロセスを助けてくれるのが魚に含まれる
タウリンです。
出てきた胆汁は、大豆蛋白がつかまえて便として出していきます。
大豆と魚を一緒にとっていると、このようにスムーズに悪玉コレステロールが処理
されるのです。

こうしてみてくると、大豆がたくさんの病気を防ぐ力をもっていることに改めて
驚かされます。
前に長寿につながる作物の一つとしてブドウを取り上げましたが、大豆はそのブドウと
並ぶ長寿食の一つだといえるでしょう。

イソフラボン
http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/hatashin/daizu/kenko/iso.html
タウリン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%B3
タウリンとこむら返り
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/eiseik/topics/topic5/topic5.html
110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その6
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/10/27
(ブドウと健康についての話題が書かれています。)
今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その8
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/02
タウリンについての話題が書かれています。)
今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その9
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/8
イソフラボンについての話題が書かれています。)
今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活 その10
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/09
イソフラボンについての話題が書かれています。)

医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/200708