レントゲン

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当院では骨粗鬆症の検査である骨密度測定は両手のレントゲン写真
で行っています。
撮影したフィルムを検査センターに依頼して、コンピューター解析
で骨密度の数字を算出してもらう方法です。
撮影したその場で、出来上がったフィルムを患者さんにも見てもらい
指の変形性関節症(へバーデン結節など)があればその説明を行って
います。
たまたまネットで世界で最初に撮影されたレントゲン写真を見たこと
を思い出して、手の写真を撮ったばかりの患者さんにネットの写真
をみてもらいました。
それはドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンの奥さんの
手の写真です。
指輪が一緒に映っているのがご愛嬌です。
1896年1月の写真ということですから驚くことに今から
111年前の写真です。
たまたまレントゲン装置の買い替えを勧めに来た若い営業マンにその話
をしたところ彼も驚いていました。
おせっかいな私は、是非ネットでその写真を見るように勧めましたが、
話の鉾先を変える意味もあったのです。
当院はそんな高い器械を買い換える余裕はないからです。

ヴィルヘルム・レントゲンの話になる度に、私は医者になりたての頃に
上司の先生が言った言葉を思い出すのです。
「君、論文は長ければいいってもんじゃないよ。レントゲン先生の論文
はたった1枚だったよ。」
本当かどうか今でもわかりません。
今となっては懐かしい思い出です。

昨日はブランバーグ先生の話題をとりあげました。
ブランバーグ先生
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/20

医学の発展に貢献した人物としてヴィルヘルム・レントゲンを思い
浮かべたのでつい今日はとりあげてみました。
詳しい発見物語は以下のサイトを是非ご覧になって下さい。

ヴィルヘルム・レントゲン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%B3

変形性関節症
http://www.tahara-seikei.com/753.htm

Portraits of great physicists
http://commons.wikimedia.org/wiki/Portraits_of_great_physicists
(本題とは関係ありませんが、歴代の物理学者の肖像が見れます。
レントゲンは48をクリックしてください。)


医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
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