日常診療で、咳が長引くということで来院される方は珍しくありません。
その中で咳喘息(せきぜんそく)という病気で来院される方もみえます。
この病気は、喘息特有のゼーゼー、ヒューヒューや呼吸困難がありません。
慢性に咳だけが続く病気で、喘息の前段階と考えられています。
最近、非常に増えている疾患で、年々増加の一途をたどっています。
多くは風邪に続いて起こるので、風邪を引いた後も3~4週間以上、咳が続いたら、
咳喘息を考える必要があります。
しかし、診断は意外と簡単ではありません。
その中で咳喘息(せきぜんそく)という病気で来院される方もみえます。
この病気は、喘息特有のゼーゼー、ヒューヒューや呼吸困難がありません。
慢性に咳だけが続く病気で、喘息の前段階と考えられています。
最近、非常に増えている疾患で、年々増加の一途をたどっています。
多くは風邪に続いて起こるので、風邪を引いた後も3~4週間以上、咳が続いたら、
咳喘息を考える必要があります。
しかし、診断は意外と簡単ではありません。
風邪治ったのに・・・ゴホゴホ
気管支ぜんそく 移行のリスクも風邪が治って何週間もたつのに、なぜか、せきだけがなかなか治らない。
そんな人は「せきぜんそく」を疑ったほうがよいかもしれない。
時には厄介な気管支ぜんそくになることもあり、早めに治療をしたい。
都内在住の会社員Aさん(40)は、昨年11月に風邪をひいた。
のどの痛みや熱はすぐになくなったが、せきだけが取れない。
むしろ日増しにひどくなっていき、せきの勢いで吐いてしまうようになった。
いったんせきが出だすと止まらず、明け方に何度も目を覚ます。
ひどい寝不足になって、1月初めにクリニックに駆り込んだ。
のどの痛みや熱はすぐになくなったが、せきだけが取れない。
むしろ日増しにひどくなっていき、せきの勢いで吐いてしまうようになった。
いったんせきが出だすと止まらず、明け方に何度も目を覚ます。
ひどい寝不足になって、1月初めにクリニックに駆り込んだ。
せきぜんそくはAさんのように風邪をきっかけに発症するケースが多い。
風邪が治った後も、たんがまったく出ないか、黄色くない透明なたんしか出
ない空せきが、3~4週間、時には数カ月も続く。
就寝時や明け方にひどくなることが多い。
会話や急な気温の変化、線香やたばこなどをきっかけにせき込んでししまう。
感染症ではないので、人にはうつらない。
風邪が治った後も、たんがまったく出ないか、黄色くない透明なたんしか出
ない空せきが、3~4週間、時には数カ月も続く。
就寝時や明け方にひどくなることが多い。
会話や急な気温の変化、線香やたばこなどをきっかけにせき込んでししまう。
感染症ではないので、人にはうつらない。
ステロイド吸入
せきぜんそくは通常のせき止めは効かない。
ぜんそくと同じように気道に炎症が起きているため、これを抑えるステロイド
薬の吸入と、気管支拡張薬の吸入や内服が治療の基本となる。
抗ヒスタミン剤もしばしば用いられる。
症状がひどくなると、一週間ほどステロイドの飲み薬を併用することもある。
せきぜんそくは通常のせき止めは効かない。
ぜんそくと同じように気道に炎症が起きているため、これを抑えるステロイド
薬の吸入と、気管支拡張薬の吸入や内服が治療の基本となる。
抗ヒスタミン剤もしばしば用いられる。
症状がひどくなると、一週間ほどステロイドの飲み薬を併用することもある。
原因ははっきり分かっていないが、多くはアレルギー性と考えられている。
ハウスダストやダニなど、アレルギー検査によって、せきを引き起こす抗原が
わかったら、寝具などにていねいに掃除機をかけると症状が改善する。
ハウスダストやダニなど、アレルギー検査によって、せきを引き起こす抗原が
わかったら、寝具などにていねいに掃除機をかけると症状が改善する。
治療を開始すれば数週間でせきがおさまり、薬もやめられる。
ただ、風邪や季節の変わり目をきっかけに再発することもあまり頻繁に再発を
繰り返すような場合は、吸入の継続で発症を抑えることは可能。
ステロイドには「副作用が怖い」というイメージがあるが、吸入タイプは血中
に入らないので副作用はほとんどない。
ただ、風邪や季節の変わり目をきっかけに再発することもあまり頻繁に再発を
繰り返すような場合は、吸入の継続で発症を抑えることは可能。
ステロイドには「副作用が怖い」というイメージがあるが、吸入タイプは血中
に入らないので副作用はほとんどない。
せきぜんそくが認識されるようになったのは、比較的最近だ。
どの医師でも病気を熟知しているわけではない。
「せきぜんそくかも……」と思ったら、呼吸器やアレルギーの専門医に診て
もらうのがよいだろう。
各地域の専門医は、日本呼吸器学会や日本アレルギー学会のホームページで
調べることができる。
どの医師でも病気を熟知しているわけではない。
「せきぜんそくかも……」と思ったら、呼吸器やアレルギーの専門医に診て
もらうのがよいだろう。
各地域の専門医は、日本呼吸器学会や日本アレルギー学会のホームページで
調べることができる。
■ゼイゼイ言わない喘息症状? 咳喘息とは
http://allabout.co.jp/health/atopy/closeup/CU20070924C/
http://allabout.co.jp/health/atopy/closeup/CU20070924C/index2.htm
咳喘息は喘息ではありません。しかし、喘息の前段階と考えられています。
アレルギー素因の人に多く、女性に多く見られ、再発を繰り返します。アトピーがあって、
喘鳴の無い咳がひどく続く場合は、考えないといけない病気です。
<特徴>
喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒュー)を伴わない咳嗽が8週間(3週間)以上持続する
気管支拡張薬がよく効く
http://allabout.co.jp/health/atopy/closeup/CU20070924C/
http://allabout.co.jp/health/atopy/closeup/CU20070924C/index2.htm
咳喘息は喘息ではありません。しかし、喘息の前段階と考えられています。
アレルギー素因の人に多く、女性に多く見られ、再発を繰り返します。アトピーがあって、
喘鳴の無い咳がひどく続く場合は、考えないといけない病気です。
<特徴>
喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒュー)を伴わない咳嗽が8週間(3週間)以上持続する
気管支拡張薬がよく効く
■咳止めが効かない!増える咳喘息
http://www.lcv.ne.jp/~ono21/mamechisiki/72/sekizensoku.htm
■咳喘息
http://cough.hokkahoka.com/sekizennsoku.html
http://www.lcv.ne.jp/~ono21/mamechisiki/72/sekizensoku.htm
http://cough.hokkahoka.com/sekizennsoku.html
<コメント>
慢性に咳が続く場合には咳喘息以外にも
慢性に咳が続く場合には咳喘息以外にも
アトピー咳嗽
ACE阻害剤(降圧剤)による咳嗽
胃食道逆流症
感染後咳嗽(風邪症候群後遷延性咳嗽)
百日咳
肺炎クラミジア
マイコプラズマ
非喘息性好酸球性気管支炎
喉頭アレルギー
間質性肺炎、肺繊維症
心因性・習慣性咳嗽
気管・気管支結核
気管・気管支腫瘍
気道内異物
ACE阻害剤(降圧剤)による咳嗽
胃食道逆流症
感染後咳嗽(風邪症候群後遷延性咳嗽)
百日咳
肺炎クラミジア
マイコプラズマ
非喘息性好酸球性気管支炎
喉頭アレルギー
間質性肺炎、肺繊維症
心因性・習慣性咳嗽
気管・気管支結核
気管・気管支腫瘍
気道内異物
などがあります。
私は咳が長引く場合には、真っ先にマイコプラズマ肺炎を疑います。
肺炎と名前がついていても胸部レントゲンで影が出ない場合がしばしば
あります。
(したがってマイコプラズマ「肺炎」ではなくマイコプラズマ「感染症」といった
表現のほうが理解しやすいかも知れません。)
ステロイドの吸入が効いたら咳喘息かというと他の病気でも効くので決定的
ではありません。
感染症には一般的にステロイド吸入はよくなくて肺結核の場合には悪化する恐れが
あるため、使用は慎重に行う必要があります。
肺炎と名前がついていても胸部レントゲンで影が出ない場合がしばしば
あります。
(したがってマイコプラズマ「肺炎」ではなくマイコプラズマ「感染症」といった
表現のほうが理解しやすいかも知れません。)
ステロイドの吸入が効いたら咳喘息かというと他の病気でも効くので決定的
ではありません。
感染症には一般的にステロイド吸入はよくなくて肺結核の場合には悪化する恐れが
あるため、使用は慎重に行う必要があります。
医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録
http://wellfrog.exblog.jp/
(内科専門医向けのブログです)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
(循環器専門医向けのブログです)
井蛙内科開業医/診療録
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(内科専門医向けのブログです)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
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(循環器専門医向けのブログです)