夜中に目覚める「中途覚醒」① 1/2

夜中に目覚める「中途覚醒」① 1/2

睡眠の途中で目を覚ましてしまう「中途覚醒」。

若い頃はいったんベッドに入れば「途中で目を覚ます」なんてことはなかったという人も少なくない。

しかし歳をとるにつれ、睡眠の途中で目が覚めやすくなったり、トイレに起きたりすることが増えてくる。

2559人を対象にした日本大学の調査によると、「週に3回以上、中途覚醒がある」40~50代は12.7%だったのに対して、60歳以上になると21.2%にまで増えてくる。

なぜ歳をとると中途覚醒が増えるのだろうか。

 

歳をとると睡眠の質が変わってくる。

これが第1の要因だ。

高齢になると深い睡眠が減るので、ちょっとしたことで目が覚めやすくなるのだ。

また、睡眠中は脳の視床という部分にフィルターがかかって外からの刺激が入りにくくなるが、歳をとるとこのフィルターが弱くなるという要因もある。

いくら健康な人でも、歳をとれば睡眠が浅くなって目が覚めやすくなるのだ。

70歳を過ぎると、布団に入ってから朝まで1回も目を覚まさない人なんて10%もいない。

高齢者が夜中に目を覚ますようになるのは、ある意味、当たり前のことなわけだが、中途覚醒は愉快なことではない。

「できれば朝までぐっすり眠りたい」「せめて目が覚める回数を減らしたい」と考えるのも自然なこと。

何か打つ手はあるのだろうか。

 

加齢とともに睡眠の質は変わるし、年齢とともに睡眠時間も短くなる。

若かった「あの頃のように」を目指してはいけない。

その一方で、「誤った睡眠習慣」をしているために中途覚醒になっている人も多く、習慣を

改めるだけで問題が軽減することも多い。

 

中途覚醒につながる誤った3つの睡眠習慣とは

中途覚醒に悩む中高年には誤った睡眠習慣を持っている人が多くいる。

すなわち「早寝」「長寝」「昼寝」だ。

その3つの習慣を続けている限り、中途覚醒はなくならない。

逆にそれらをやめるだけで、中途覚醒が軽減する人も多い。

 

まず「早寝」とは、夜の20時や21時から早々とベッドに入ってしまうこと。

特に高齢になると、疲れを感じやすいので起きているのがつらくなり、必要以上に早く寝てしまおうとする人が少なくない。

夜やりたいこともないからと、必要以上に早く寝てしまおうとする人もいる。

早寝の問題は、「眠れそうもない時間に眠ろうとすること」だ。

人間の体は普段ベッドに入る時刻の2時間ほど前から眠る準備が始まって深部体温が下がり

始めるが、その直前は1日の中でも最も深部体温が高く、眠りにくい時間帯になっている。

 

70代の人でも一般に23時くらいにならないと体が眠る準備は整わない。

たっぷり8時間眠ろうと思って早くベッドに入っても、私たちの体は横になりさえすれば機械的に眠れるようにはできていないのだ。

 

まず「早寝」とは、夜の20時や21時から早々とベッドに入ってしまうこと。

特に高齢になると、疲れを感じやすいので起きているのがつらくなり、必要以上に早く寝てしまおうとする人が少なくない。

夜やりたいこともないからと、必要以上に早く寝てしまおうとする人もいる。

早寝の問題は、「眠れそうもない時間に眠ろうとすること」だ。

人間の体は普段ベッドに入る時刻の2時間ほど前から眠る準備が始まって深部体温が下がり始めるが、その直前は1日の中でも最も深部体温が高く、眠りにくい時間帯になっている。

70代の人でも一般に23時くらいにならないと体が眠る準備は整わない。

たっぷり8時間眠ろうと思って早くベッドに入っても、私たちの体は横になりさえすれば機械的に眠れるようにはできていないのだ。(続)

 

参考・引用一部改変

日経Gooday 2020.11.30