載っていました。
VREとはバンコマイシン耐性腸球菌のことで、感染している入院患者が他の病院へ
転院して、院内感染として拡大したという内容です。
強力な抗生物質「バンコマイシン」が効かない腸球菌(バンコマイシン耐腸球菌：VRE）
が、厚生労働省の検査で輸入鶏肉・輸入豚肉の一部から検出されています。
腸球菌は、人間の腸内にある一般的な細菌で、通常の健康な人は、VREに汚染された食肉
を食べても問題ありません。
しかし、重病や大手術の直後などで抵抗力が落ちる敗血症や腹膜炎などの重症の感染症
を起こす恐れがあります。
欧米では、VREによる院内感染（病院内で人から人に病気が移ること）が広がり、大きな
問題となっています。
VREは、加熱（７０℃１分以上）すれば死滅します。
鶏肉は十分に加熱調理してから食べましょう。
バンコマイシンは、細菌による感染症の治療に使用される抗生物質です。
従来の抗生物質が効かないMRSA（メシチリン耐性黄色ブドウ球菌）の治療にも効果
があります。
このバンコマイシンが効かなくなった腸球菌のことをバンコマイシン耐性腸球菌
（VRE＝Vancomycin Resistant Enterococci）といいます。
腸球菌そのものは、人や動物の腸内にいる一般的な細菌です。
健康な人なら、体の中に腸球菌がいても病気になりません。
しかし、高齢者や重い病気で抵抗力の落ちている人が感染すると、発熱や炎症を
起こしやすく、重い症状を引き起こすことがあります。
特に、VREの場合、抗生物質がほとんど効かないため、その治療が非常に困難な
ため、死亡することもあります。
1986年にヨーロッパで最初に分離されて以来、欧米では病院の集中治療室などで
拡がり、重要な「院内感染菌」の一つとなっています。欧米ではバンコマイシン
の使用の歴史が長く、また、MRSA以外に肺炎球菌などの感染症にも広く用いられて
来たことが指摘されています。一方では、欧州ではバンコマイシンに化学構造が
類似したアボパルシンという薬を鶏やブタなどの肥育促進のため飼料に添加したこと
により、鶏など家畜の腸管でVREが選択的に増加し、それが人に広がって来たとも
考えられています。
VRE（バンコマイシン耐性球菌）
http://idsc.nih.go.jp/disease/vre/vre01.html
（「国立感染症研究所感染症情報センター」のサイトです。感染症に関する
すべてを調べることが出来ます。）
ご存知ですか？バンコマイシン耐性球菌（VRE）
http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/vre/
自然界にもＶＲＥが広がっています。
耐性菌、野生動物にも 人への影響、監視必要
絶滅の恐れのあるヤンバルクイナやアマミノクロウサギなど１５種以上の
野生動物が、抗生物質（抗菌剤）の効かない耐性菌に汚染されていることが、
岐阜大や酪農学園大などの研究でわかった。抗菌剤の乱用で出現する耐性菌が、
医療や畜産の現場だけでなく、環境中にまで拡散している実態がはっきりした。
http://www.asahi.com/science/update/0903/TKY200709020142.html
＜自遊時間＞
若者が携帯電話を辞書代わりに利用して、本の辞書を引く習慣が薄れているという
記事を新聞で見ました。
簡単に調べれるためか、若者の慣用句の誤用が減っているというという思わぬ
効用もあるようです。
（文化庁「国語に関する世論調査」）
出題例として
「役不足」「流れにさおさす」「気がおけない」
が出ていました。
熱血！平成教育学院というテレビ番組があります。
我が家の夕食時にこの番組がかかっていました。
何だか変です。
放送の曜日でもないのにやってます。
それに何だか聞いたことのあるような問題ばかりです。
何かの事情で再放送されてるんかなあと思いながら。
でも正解がわからないのです。
学習効果ゼロ。
記憶能力がないのか、こんなクイズ形式では頭に入らないのか？
最後まで見てやっと、子供が録画したハードディスクを再生しているのを
見ていたことを知ったのでした。
医療専門のブログは別にあります。
井蛙内科開業医/診療録http://wellfrog.exblog.jp/
葦の髄から循環器の世界をのぞくhttp://blog.m3.com/reed/200708
