日野原重明先生と三國連太郎氏の対談

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診察のある日の朝はバタバタします。
朝食をとりながらNHKの朝ドラ「どんど晴れ」をチラチラ見るともなく見ながら、
生活ホットモーニングをちょっと見たら診察時間になります。
昨朝は三國連太郎さんが、日野原重明先生と是非会いたいということで実現した
両氏の対談でした。

番組が始まったところで診察時間になったため、録画して午後の休み時間に
見直しました。

以下はNHKサイトからの紹介です。
http://www.nhk.or.jp/hot/

この人にトキメキっ!
特別対談 三國連太郎日野原重明

今回は敬老の日を前にしたスペシャル版として、医師の日野原重明さんと俳優の
三國連太郎さんの特別対談をお届けしました。
10月に96歳を迎える日野原重明さんは、現役の医師として医療の最前線で活躍
するかたわら、“新しい老人のあり方”や“命とは何か”を伝える活動を続けています。
三國連太郎さんはただいま84歳(合わせて180歳)。映画出演200作を目標に、
次々と新作に挑んでいます。
日野原さんの活力の源や、老いや死との向き合い方をぜひ伺いたいという三國さん
のラブコールに応えて、今回の対談が実現しました。
共に亥(い)年生まれで、一回り年齢が違うお二人ですが、「年のことは忘れている」
と意気投合。
エスカレーターに乗っている若い人と競争するように階段を駆け上る」(日野原さん)、
「1日おきに2時間歩いている」(三國さん)という元気の秘密や、次の世代に戦争の
体験を伝えたいという使命感、そして「最後まで学び続ける」という生涯現役の思い
などを、存分に語り合いました。

内容に説明がダラダラに極力ならないように箇条書きにしてみました。
ちょっと実際の放送内容とは違っているかも知れませんがご容赦下さい。

●医学は癒しの学問です。
(「なぐさめの学問ですか?」という三国氏に答えて)
●医療は身体と心が半分ずつです。
●医学をやると哲学になっちゃう。 
 生きるとか。生かすとか。そうでしょ。
●医師というのは一つの職業ではあるのですが
 芸術家、作家、役者、演出家でもあるのです。
●動物に不眠症なし。2分以内に寝てしまいます。
●命の最後を分け合う。
●死ぬ時に孤独であることが一番寂しい。
●安静の害を訴えています。病院で安静していると筋肉も骨も弱くなってしまいます。
●熱がある時に風呂に入ってはいけないという医学的根拠はありません。私も熱が
 あっても風呂に入っています。気持ちのいいもんです。
●命の最後を分け合う。私はそういう形で終末医療にたずさわっています。
●死ぬ時に孤独であることが一番寂しい。
●どう良く
  生きるか? 老いるか? 病むか? 死ぬか?
  この「良く」という言葉が大切です。
●達成感が私のエネルギーです。
●悩みのある人は動きなさい。エクササイズしている時は何も考えないのです。
 どんな精神安定剤より有効です。
●私は患者さんと真正面で向き合うのではなく八の字で、手をさわりながら話します。
 これが短時間で患者さんに心の窓を開いていただく秘訣です。
●自然は人間を癒します。
 最期は自然の中で迎えたいものです。


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