新型インフルワクチン2008.12.9

新型インフルワクチンで途上国支援を インドネシア当局委員長

インドネシアの国家鳥インフルエンザ対策委員会のバユ・クリスナムルティ委員長は
日本経済新聞の取材に対し、世界保健機関(WHO)に発展途上国への新型インフル
エンザワクチンの緊急供給システム構築やウイルス研究支援を求めることを明らかに
した。
8日にジュネーブで開かれる新型インフルエンザ特別会合で先進国側に支援を求める。
 
インドネシア政府は「我々が無償で提供したウイルス検体を活用して先進国側がワク
チンを開発し、それを途上国が高額で購入するのは不公平」と先進国側へのウイルス
検体の提供を拒否している。

打開策として同委員長はパンデミック(世界的大流行)時の途上国へのワクチンの緊急
供給システムの構築と、アジア・アフリカ地域でのウイルス遺伝子解析の研究機関設置
支援を求めるとしている。
現在、同種の研究機関は日米欧など先進国の4か国しかない。

一方でWHOも国際的なワクチンの共同備蓄制度の創設を計画中。
同委員長は「我々は自国の利益のためにウイルス検体提供を拒否しているのではなく、
途上国に不公平な状況を打破したいだけ。WHOは具体的な支援の枠組みを示してほしい」
と強調、要求が受け入れられた場合、ウイルス検体の提供を再開するとの姿勢を示した。
出典 日経新聞・朝刊 2008.12.8
版権 日経新聞


国際製薬団体、1億1000万本の新型インフルワクチン提供へ

世界各国の製薬会社でつくる国際製薬団体連合会(IFPMA)は欧州国連本部で会見
し、8日から始まる世界保健機関(WHO)の新型インフルエンザに関する政府間会合で、
1億1000万本(5500万人分)のプレパンデミック(大流行前)ワクチンの無償提供を
表明すると発表した。
グラクソ・スミスクラインが5000万本、仏サノフィ・アベンティスが6000万本を
提供する。
IFPMAによると、2社以外にも数社が提供を検討中という。
これでWHOが計画している1億5000万本のプレパンデミックワクチンの国際共同備蓄
制度が実現する可能性が高まった。

ただ、有効性の高いワクチンを開発するには、新型インフルエンザに変異する恐れ
のあるH5N1型の鳥インフルエンザが頻発しているインドネシアの検体提供が必要。
IFPMAは「検体の提供を拒むことは地球を危機に陥れることになる」と警告した。
http://health.nikkei.co.jp/influ/child.cfm?&i=2008120509182p8
出典 NIKKEI NET
版権 日経新聞

<コメント>
両者にはそれぞれ言い分があるのでしょうが、無償提供を表明しているわけですから
インドネシアの言い分は分が悪そうです。

<自遊時間>
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(画像をクリックすると拡大します)
出典 朝日新聞・朝刊 2008.11,27
版権 朝日新聞社
<コメント>
「受験生より卒業生で見よ」という立派なご意見です。
しかし、このストロナク氏は今年の1月に、ある大学の学長を2年の任期を残しながら
突然辞任した人なのです。
その大学はマスコミにも取り上げられたある不祥事が起こり、そのことに立ち向かうの
ではなく逃げ出した人でした。
職務を投げ出して、その後すぐにこんな大学の学長におさまっていたのですね。

まさに「現在の肩書きより経歴で見よ」です。

大学生の国籍は何も多国籍である必要はありません。
税金で成り立つ国公立大学には、それぞれの使命があるのです。

医師の場合も、卒業大学ではなく卒業後の経歴や継続的な自己研鑽が力量に関係します。
しかし、医師としての最低限として求められる能力も必要なわけですから、ある程度の
学力(受験時のかなりの能力)も必要条件となります。

高学歴(?)に慢心して、卒業後にダメな医師になった例も数多く見て来ました。
要するに経験から常に「学習する」医師が良医の条件です。
これはどんな分野にもあてはまることでしょうが。


この前学長はこんな置き土産を残して去っていきました
学生の大量留年
http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/08-02/080227ota-ycu.htm
愚かなり横浜市立大学
http://asahina-kyouko.air-nifty.com/kabu/2006/12/post_abcd.html
横浜市大厳しすぎた?進級要件 2年生半数超 留年の危機」
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50261518.html

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<新聞切り抜き帖>
消防車、火が出る恐れ トヨタが923台リコール
エンジンを温めるヒーターから発火のおそれがあるとして、トヨタは26日、消防車
「ダイナ200」923台(88年10月~99年4月製造)のリコール(回収・
無償修理)を国土交通省に届け出た。
問題があったのは、寒い日でもすぐにエンジンがかかるようにするためのヒーター。
駐車時に一般のコンセントプラグにコードをつないで温める仕組みだ。ヒーターの
端子につけるキャップの耐熱性が不足し、長く使うと劣化し、発熱や発火のおそれ
があるという。
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http://www.asahi.com/car/news/TKY200811260283.html
出典  asahi.com 2008.11.26
版権 朝日新聞社
<コメント>
消防車が火事を起こす可能性があるという記事です。
もっとも自分ですぐに消せると思いますが。

優勝、松方弘樹さん300キロ超 山口のマグロ釣り競争
山口県萩市見島周辺の日本海で行われていた第11回萩クロマグロトーナメントが
25日終了した。1位はゲスト参加して体長255センチ、体重300キロ超の
巨大クロマグロを釣り上げた俳優の松方弘樹さんに決まった。これまでの最高は
第3回の50キロで、大幅に記録を更新した。
http://www.asahi.com/national/update/1125/SEB200811250033.html

天声人語 2008.11.28より>
■釣り好きが自慢話をはじめたら両手を縛っておけ、などと冗談に言う。
釣った魚の寸法がどんどん大きくなるからだ。
だが俳優の松方弘樹さんが釣り上げた獲物は、両手をいっぱい広げてもまだ
足りなかった。
■「命の湧く海」と言うけれど、その豊𩜙は無限に約束されたものではない。
■すでに人間は、海をかなり追い詰めているという説がある。
米国とカナダの大学が、今のままでは2048年には海から魚がいなくなると
警告する論文を発表した。
過激な内容だが、ありえない話ではないらしい。

読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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