「楽しい」は健康のもと

#「生活楽しんでいる」男性、循環器病リスク低く 厚労省研究班
厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)は30日、「自分は生活を楽しんでいる」と考える男性ほど、心筋梗塞(こうそく)などの循環器病になったり、循環器病が原因で死亡したりするリスクが低くなるという大規模疫学調査の結果を公表した。
 
こうした人はスポーツなどで健康的な生活を送っていることに加え、困難な出来事にも前向きに対処できるためストレスを感じにくいなど、心理的な作用も影響していると考えられるという。
 
研究班の磯博康・大阪大学教授、白井こころ琉球大学准教授らは、過去に循環器病やがんにかかったことのない全国の40~69歳の男女8万8175人を12年間追跡。
期間中に3523人が心筋梗塞脳卒中などの循環器病を発症。このうち1860人が死亡した。

調査開始時点で「自分の生活を楽しんでいるか?」という問いに高・中・低の3段階で答えてもらい、3グループに分けて循環器病リスクとの関連を調べた。
その結果、男性では、生活を楽しんでいる意識が高いグループと比べ、低いグループでは循環器病の発症リスクが1.23倍。
病気の種類別にみると脳卒中で1.22倍、虚血性心疾患で1.28倍だった。

循環器病による死亡例でみても、男性で楽しんでいる意識が高いグループと比べて低いグループのリスクは1.61倍(脳卒中1.75倍、虚血性心疾患1.91倍)だった。

女性は、こうした意識とリスクの間に関連はみられなかったという。

生活を楽しんでいるグループは運動習慣のある人が多く、喫煙者が少ないなど健康的な生活を送る人が多かった。

また白井准教授は「困難な出来事があっても前向きに対処できるためストレスにならず、健康に悪影響を与えないのではないか」と分析している。
女性で関連がみられなかったのは、もともと男性よりもストレスに強いことなどが影響している可能性があるという。

出典 日経新聞・夕刊 2009.9.30
版権 日経新聞

<コメント>
この記事で連想するのは「フィンランド症候群」です。
医師はこの話を患者さんに語ることはまずありません。




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出典 朝日新聞・朝刊 2009.10.4
版権 朝日新聞社


<きょうの一曲>
海を見ていた午後 山本潤子 坂崎幸之助
http://www.youtube.com/watch?v=f0WwIn6CA6c&feature=related