体重激減、中高年ご用心

#体重激減、中高年ご用心…病気死亡の危険性高い
中年期以降に体重が5キロ以上増減した人は、あまり体重変化のない人に比べ、がんや心臓病などで死亡する危険性が男女とも1.3~1.7倍高いことが厚生労働省研究班の大規模追跡調査でわかった。
特に、体重が減少した時の危険性が高く、調査チームは「ダイエットしていないのに体重が大きく減ったなら、健康に問題がある可能性がある。気をつけた方がよい」と話している。

国立国際医療センター研究所の溝上哲也部長らは、東京、大阪、長野など10都府県で、40~69歳のがんや心臓病の既往症のない男女8万人を12~15年間追跡調査。
最初の5年間の体重の変化と、病気などで死亡する危険性の関係を調べた。

体重が5キロ以上減少すると、2.4キロ以内の場合に比べて、死亡の危険性が男性で1.4倍、女性で1.7倍に高まった。
がんに限っても危険性は男女とも1.5倍になった。

体形別では、やせ気味の人が5キロ以上減ると、危険性が男性で2.1倍、女性で2.9倍に高まった。

一方、女性で5キロ以上増えると、心臓病や脳卒中などの循環器病で亡くなる危険性が1.9倍に増えた。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100324-OYT1T01063.htm
出典 YOMIURI ONLINE 2010.3.24
版権 読売新聞社

<コメント>
体重が大幅に増減する背景には、病気の前兆や代謝機能の変化があると考えられます。
長を目指すには、体重をある程度維持することが鍵になりそうです。
無理なダイエッットやその後のリバウンドによる体重の乱高下が体にいいかどうかほこの記事では知ることは出来ません。

今回の調査対象者は体重を調べた時点では、がんや循環器疾患を発症していないということです。
しかし、検査で発見されないレベルのがんが隠れていたという可能性は否定出来ません。
このあたりが、こういった研究の難しいところです。

また、もともとの体格、喫煙の有無や年齢に関係なく、体重変化が大きいほど死亡の危険性を高める傾向も確認できたということです。

いずれにしろ、お風呂に入る際には体重を測る習慣をつけて体重の変化をこまめにチェックする必要がありそうです。

かくいう私は、そういえば1年以上体重計に乗っていません。