熱中症死者、30年前の6倍 冷暖房慣れも影響か
猛暑が続き、熱中症による死者が増えている。死者数は、最近の10年間では年平均で400人近く、30年前に比べ6倍になっている。
35度以上の猛暑日が増加し、高齢者の死亡につながるケースが目立つ。
専門家は、気温だけでなく湿度への注意を呼びかけている。
熱中症による死者は増加傾向だ。
厚生労働省の人口動態統計によると、1999年から2008年までの10年間に「自然の過度の高温」で3954人が死亡した。
69年から78年(658人)の6倍に増えている。
厚生労働省の人口動態統計によると、1999年から2008年までの10年間に「自然の過度の高温」で3954人が死亡した。
69年から78年(658人)の6倍に増えている。
京都女子大学の中井誠一教授(運動衛生学)によると、最近の死者の65~70%は65歳以上のお年寄りで、「体力が弱っていたり、持病などがあったりすると死に至りやすい。冷暖房などに慣れ、気温の急激な変化に対応する力が衰えている可能性もある」とみている。
国立環境研究所の小野雅司さん(疫学)は、東京都と大阪府の72年から96年までの熱中症による死者と一日の最高気温の関係を調べた。
30度を超えると死者が増え始め、33度を超えると急増していた。
最高気温が高いと、夜の気温が25度以上の熱帯夜となり、寝苦しい夜で体力が奪われるという悪循環になる。
30度を超えると死者が増え始め、33度を超えると急増していた。
最高気温が高いと、夜の気温が25度以上の熱帯夜となり、寝苦しい夜で体力が奪われるという悪循環になる。
同じ気温でも、東京都の方が大阪府より死者の割合が多かった。
小野さんは湿度の影響とみる。
平年の8月の湿度は、東京都心の72%に対して大阪市は67%。
小野さんは「湿度が高いと汗が乾きにくく、体温が下がりにくい。気温だけでなく、湿度にも注意してほしい」と話す。
小野さんは湿度の影響とみる。
平年の8月の湿度は、東京都心の72%に対して大阪市は67%。
小野さんは「湿度が高いと汗が乾きにくく、体温が下がりにくい。気温だけでなく、湿度にも注意してほしい」と話す。
気象庁のデータで、東京都心、名古屋市、大阪市、福岡市の4大都市で35度以上の「猛暑日」の変化をみると、69~78年の10年間の4都市の合計は142日だったが、99~08年では400日と約3倍に増えている。
◇
〈猛暑日〉
一日の最高気温が35度以上の日。
地球温暖化や都市化の影響などで増え、気象庁が2007年4月から「予報用語」に加えた。
年間で猛暑日が最も多かったのは大分県日田市の45日で1994年に観測された。
一日の最高気温が35度以上の日。
地球温暖化や都市化の影響などで増え、気象庁が2007年4月から「予報用語」に加えた。
年間で猛暑日が最も多かったのは大分県日田市の45日で1994年に観測された。
救急搬送された人は、少なくとも41都府県で5896人となり、気象庁は注意を呼びかけている。
<自遊時間>
昨日来院された患者さんが、「テレビで、埼玉、群馬が暑いのは東京のせい、多治見が暑いのは名古屋のせいと言ってました」と教えてくれました。
「いよいよ、なすりつけあいか」と思いましたが、後で読んだ新聞にもたしかに書いてありました。
昨日来院された患者さんが、「テレビで、埼玉、群馬が暑いのは東京のせい、多治見が暑いのは名古屋のせいと言ってました」と教えてくれました。
「いよいよ、なすりつけあいか」と思いましたが、後で読んだ新聞にもたしかに書いてありました。
「全国最高を記録した多治見は盆地にある上、ヒートアイランド現象が年々強まる名古屋の空気が南西の風で運ばれる位置にあり、気温が上がりやすいという。」
日経新聞・夕刊 2010.7.22に損保ジャパン会長の佐藤正敏氏が的確な鑑賞評を書いています。
(「不朽の一点 オルセー美術館展」第4回)
日経新聞のこの記事は、現在開催中の「オルセー美術館展2010『ポスト印象派』」にこの新聞社が協賛しているためです。
(「不朽の一点 オルセー美術館展」第4回)
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■建物の白や青、植物の緑。色とりどりの絵の具が薄く塗られている。パリ郊外のレストランの、華やいだ情景。肩の力が抜けた描き方で、どこか郷愁も感じさせる。この絵の前に立つとほっとした気持ちになる。
■ゴッホはめまぐるしく作風を変えたが、この絵には晩年の作品のような、張り詰めた緊張感はない。パリの画家仲間と親しく交わりながら筆を走らせた明るさがある。
■エネルギーをもらいたいとき、くつろぎたいとき。絵を見たいと思うのは、どちらかの心情のときが多い。この作品は間違いなく後者だ。
■ゴッホはめまぐるしく作風を変えたが、この絵には晩年の作品のような、張り詰めた緊張感はない。パリの画家仲間と親しく交わりながら筆を走らせた明るさがある。
■エネルギーをもらいたいとき、くつろぎたいとき。絵を見たいと思うのは、どちらかの心情のときが多い。この作品は間違いなく後者だ。
2010.7.18撮影 東京・国立新美術館
読んでいただいて有難うございます。
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