加齢性難聴と動脈硬化

昨夜の食事時の8時から、TVで巨人対中日戦を観ていました。
家族の手前、CMの間にチャンネルを換えるとたまたま「加齢性難聴」の話をやっていました。
後でわかったのですが、どうやら「みんなの家庭の医学」という「たけし」の健康エンターテインメント番組でした。
2009年12月15日まで、『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』というタイトルで放送されていた
番組が改題されたようです。
さて、この番組の中で高音を流していましたが、私にはまったくこの音が聞こえませんでした。
老化は確実に進んでいます。
子供の話では、先生に聞こえないような高音を携帯の着信音にしている生徒がいるとのこと。
また、若者を撃退するのに高音を発生させるというニュースも以前にやっていました。

この番組で私にとって興味深かったのは、この加齢性難聴と動脈硬化が関係があるという点でした。

結局、家族が見入ってしまい、チャンネルを野球に戻せなくなってしまいました。


以下は番組の要点です。



##加齢性難聴とは…加齢に伴って起こる難聴
多くの人は60歳くらいから【聞こえの異常】に気付き始める
65歳で3人に1人が
75歳では3人に2人が
加齢性難聴と言われている

高い音から聞こえなくなる。
具体的には
・車のクラクションの音
・デジタル体温計の音
・携帯電話の音
など

なぜ高い音から聞こえなくなるのか?
・音は空気の振動が 外耳を通って鼓膜を振動させ
・中耳で増幅され蝸牛へ伝わる
・蝸牛の中には無数の有毛細胞がある
・有毛細胞はピアノの鍵盤のように
・音の高低に反応する
・高い音は手前 低い音は奥で感知する
・音の振動を電気信号に変えて脳へ伝える
・手前の有毛細胞は常に入ってきた音にさらされている
・そのため 高い音を感知する有毛細胞から劣化が進行する
・劣化が進むと有毛細胞が死んでしまう

以上が加齢による聴力低下のメカニズム


最近 40代 50代の人にも加齢性難聴の症状が出るようになった
その原因は
・食べ過ぎ飲みすぎといった生活習慣の乱れ
・生活習慣の乱れから動脈硬化が進み血管が硬くなり血液の流れが悪くなくなる

これが加齢性難聴を進行させる大きな原因のひとつ


動脈硬化によって血流が悪化し末端にある耳の毛細血管に影響
・蝸牛にはたくさんの毛細血管が走っている
・有毛細胞は毛細血管から酸素や栄養を摂取している
・毛細血管でも動脈硬化が発生すると有毛細胞は酸素不足に陥り機能が低下し難聴を引き起こす


高い音を感知する有毛細胞は大量のエネルギーを必要とするため少しでも血流が滞るとすぐに機能が低下する



加齢性難聴を進行させる危険因子
・糖尿病
・虚血性心疾患
・腎疾患など


一度壊れた有毛細胞は元には戻らない
・衰えた聴力が回復することはない
・加齢性難聴の進行を遅らせるためには食生活など生活習慣に気を付けることが大切


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<老人性難聴 関連サイト>
老人性難聴 
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000700/hpg000000641.htm
上手につき合いたい 加齢性難聴
http://www.izunet.jp/kurasu/kizuna/0905.htm
感覚器の加齢変化
http://www.kumazo.com/aging/feel.html
■人が聞こえる可聴音域は20Hzから20,000Hzであるといわれている。
聴力のレベルは、オージオメーターを用いて測定するが、正常聴力の場合は、0dB(デシベル)近辺であり、難聴の程度が強くなるほどこの値が大きくなる。
通常30dB以上が軽度難聴、50dB以上が中度難聴、70dB以上が高度難聴であるとされている。
高齢者では、老化とともに高周波の音が聞こえにくくなる。
もちろん個人差があるが、70歳の高齢者では、2,000Hzで約30dB、4,000Hzで約40dB、8,000Hzでは約60dBもの聴力損失がみられるという報告もある。
このような年齢に関連した聴力低下は老人性難聴とよばれている。
■聴覚の鋭敏性は聴神経の変化が原因となり、50歳位から少しずつ低下し始め、65歳以上では約30%が一定の聴力障害を起こしているといわれている。
音が外耳及び中耳を通りにくくなると、伝導性の難聴が生じる。
補聴器の装用は原因の如何にもよるが、この種の難聴に有効な処方である。
また、感音性難聴は、内耳、聴神経、または脳の損傷に関連があるため、治療に反応する場合としない場合とがある。
耳の異常な雑音(耳鳴り)が止まないことは、よくある聴覚のトラブルであり、特に高齢者にはよくみられる症状である。
■可能な限り難聴が進行しない前に、補聴器を装用し訓練することが効果的である。
この補聴器の早期装用・早期訓練が、知的作業能力、認知能力、情緒的感覚の活性化などに繋がり、日常のコミュニケーションに好影響をもたらすことになる。

老人性難聴の治療:難聴耳鳴りの原因治療
http://kenkou117navi.com/280deafness_tinnitus/post_202.html
急増!新型難聴の恐怖
http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20080430




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