がんの最大の原因はたばこ

たばこが最大の原因

がんにならないために一番大切なのは、たばこを吸わないことです。
たばこの煙には数十種類の発がん性物質が含まれており、これがDNAに結合し、細胞のコピーミスを起こしやすくするのです。
受動喫煙でもがんを増やします。

たばこは、がんの最大の原因で、日本からたばこがなくなれば、日本人のがん死亡の約25%(男性では約40%、女性では約5%)が消滅すると言われています。

たばこのパッケージには「肺がんの原因になる」と書かれていますが、ある意味では「うそ」です。がんに限って言えば肺がんに限らず数多くのがんの原因となるのです。

<2015.9.25追加>
最近の国内研究(国立がん研究センター)では喫煙による肺がんリスクは4.5倍、膀胱がんに至ってはさらに多く6.5倍(女性)です。
ちなみに閉経前乳がんは3.9倍です。


がんにならないために一番大切なのは、たばこを吸わないことです。
たばこの煙には数十種類の発がん性物質が含まれており、これがDNAに結合し、細胞のコピーミスを起こしやすくするのです。
受動喫煙でもがんを増やします。
たばこは、がんの最大の原因で、日本からたばこがなくなれば、日本人のがん死亡の約25%(男性では約40%、女性では約5%)が消滅します。

たばこのパッケージには「肺がんの原因になる」と書かれていますが、たばこはほとんどすべてのがんを増やします。
例えば、肺がんによる死亡率は喫煙で4.5倍になりますが、喉頭がんでは30倍以上になります。
アルコールでもがんは増えますが、特に酒とたばこが重なると、がんの危険は一気に高まります。
アルコール関連の酵素が、たばこの発がん性物質を、より活性化する可能性があります。
喫煙者の男性で、日本酒換算で1日平均2~3合飲むと1.9倍、3合以上では約2.3倍、がんにかかるリスクが高くなります。
特に大腸がんでは、1日平均2合以上の酒を飲み、かつ、たばこを吸う男性の場合、どちらもやらない人に比べ、発生率が約3倍となります。
もし酒もたばこもなくなれば、男性の大腸がん患者の約半分がいなくなる計算なのです。
たばこを吸わないこと、お酒を控えること以外には、野菜や果物を欠かさず、塩分を控えて、運動を心がけ、太りすぎず痩せすぎないことが大事です。
女性の場合、赤ちゃんを母乳で育てた人の方が、乳がんにかかる確率が確実に低くなります。
ただし、菜食主義者だとがんが少ないというわけでもありません。
肉、魚、乳製品を含めて、バランスのよい食事がお勧めです。焼き魚や焼き肉の焦げも少しなら問題ないでしょう。
逆に、運動はできるだけした方が、がんの予防になります。
男性の場合、おおまかに言って、がんの原因の3分の1がたばこ、もう3分の1が飲酒やその他の生活習慣ですが、残りの3分の1はどうすることもできません。
がんは100%の生活習慣病ではなく、「生活習慣病的」な病気だということです。
がん検診が必要な理由がここにあります。

出典
日経新聞 2014.5.25